旦那がRUKAと先に登って
RUKIに頭痛薬を飲ませて休憩しているところに
やっと
が10合目に到着
これで、念願の富士山登頂達成
登山口を出発したのが、明け方の3時過ぎ、
そして、登頂したのが、10時半。
およそ7時間半かけて
たち全員が
10合目に足を踏み入れた
富士宮口の10合目は、富士頂上奥宮があるところ。
剣ヶ峰の見えるところへ移動して、家族会議を開いた。
最高峰の剣ヶ峰へ登るか、どうするか・・・・。
RUKIの高山病の苦しさも本人じゃないとわからない。
「ここも、一応頂上だけど、どうする
」と聞くと
「ここじゃダメなんだよ!剣ヶ峰が日本一だからあそこまで行く!!」
RUKIは、3年前の状況と比べて、今なら登れると判断![]()
剣ヶ峰に最終アタックすることに決定した
RUKAとRUKIを先に行かせ、
と旦那は後からゆっくり登ることにした。
しかし、正直
の足裏の痛みはもう限界にきていた
子供たち2人が登る後ろ姿を見届けたとき、旦那に告げた。
「いいや、
はもうここまででいいや、3人で登ってきて!」
すると旦那に言われた。
「RUKIが高山病でも頑張っているんだから、もう少し頑張ろう!」
ちょうどその時、子供たちの背中が見えた。
背中に冷たい汗が流れた気がした、背筋がピンとなった。
そうだ、頑張らなきゃ
でないと、あとで絶対に後悔する。
富士宮口から剣ヶ峰に行くには、
最後の難所である馬の背を登らなければならない。
馬の背は、砂地で足をとられやすいうえに、
かなりの急勾配が長く続く。
目の前の1番空に近い場所が、果てしなく遠く感じる。
旦那の腕に掴まり、一歩一歩進んでいった。
しばらくすると、子供たちが剣ヶ峰から駆け下りてきた。
「おーい、頂上で2人の写真を撮ってもらったよ!」![]()
頬を高潮させて、RUKAが言う。
すると突然・・・・・
まさか、想像もしなかった事態が起こった。
突然、RUKIが
の状態を見て、
何も言わずに私の手をつかんで
今下りてきたばかりの道をまた登りはじめたのです。
ふいの出来事に、びっくりした![]()
はRUKIに手をひかれながら、剣が峰を目指した。
遠いあの日が甦ってくる。
RUKIと手をつないだのは、おそらく幼稚園以来だ。
通園をしぶり、毎朝
との別れに涙してたRUKI.
幼稚園までの道を毎日手をつないで歩いたあの日・・・。
あの頃は
がRUKIの手を引っぱっていたのに
今はこうして、RUKIが
の手を引いている。
しかも、こちらからお願いしたわけではない、
自らの意志で、
の手を握ってくれた。
胸がいっぱいで、涙があふれそうになった
いつの間にRUKIは、こんなに大きくたくましくなったのか
感慨にひたっていると・・・・
RUKAに弾かれた
「えーーーっ、また登るの~?
」
「登るんだよ、4人で!!」と旦那。
こうして、
たちは4人で最終目的地である
剣ヶ峰に到達することができた![]()
なんとも言えない高揚感と達成感・・・
人はきっと、この気持ちに出会いたくてここを目指すんだ。
3年前の
たちと同じように
高山病にかかり、途中で断念した人もいるだろう。
それでも、もう一度・・・と思うのは、ここが日本一の富士山だからだ![]()
出発した明け方3時が、遠い過去のような気がした。
今
たちは、日本で一番空に近いところにいる![]()
やった、やった、
やったぞーーーーー!!!
・・・・しかし、余韻にひたっている時間はRUKIにはなかった
「頭痛いから、先に下りるね!!」
そう言って、RUKAと一緒に山頂をあとにした
(あとで聞いたら、あいだで一度休んだだけで
駐車場までひたすら走って駆け下りたらしい・・・若さって、驚異
)
たちは子供たちから遅れること30分、下界に向かって出発した。
上から見下ろすと、頂上を目指して登ってくる人たちが
米粒のように小さく見える。
下りは、
たちの年齢になると、かなりこたえる
むしろ、登るより下るほうが膝にきて辛い![]()
だから、実際の時間は登りの半分ですむが、
感覚的には、下りのほうが長く感じた。
とにかく、足の裏と指が痛い、、、、、
下っても下っても、ああああ、やっと8合目、やっと7合目、、、
ほんとに
たちはここを登って行ったのか、
それが率直な感想だった。
やっとの思いで、5合目のレストハウスまでたどり着いた。
心配したRUKAが、様子を見に来ていた。
「RUKIは?」
「車で寝てるよ!」
2人ともよく頑張った、お疲れさん
駐車場に下りて時計を見ると、16時半になっていた。
たちの長い長い、半日が終わった。
後ろを振り返り、その場所から、富士山を見上げた。
こみ上げる何かをこらえることできなかった
ありがとう、富士山・・・・。
ありがとう、大切な
の家族・・・・。
こうして、すぐに着換えを済ますと、三島駅まで送ってもらい、
とRUKAは神戸へ、旦那とRUKIは家路に向かった。
次回はいよいよ、最終話です。
富士登山の
の思い、そしてフォトギャラリーで振り返ります。
【その⑤フォトギャラリー へつづく】
