『お茶の子さいさい』は『一文惜しみの百知らず』❓❗編 | 古美道 女将のブログ

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『お茶の子さいさい』は『一文惜しみの百知らず』❓❗編

よく使う諺で『お茶の子さいさい』と言う言葉があります。
意味は、物事を簡単に片付ける事のたとえです。

お茶のこってなんでしょう?
お茶の子とは、お茶と簡単な食べ物のこと。
これで一時の腹ごしらえをすると言う意味から
今のような使われ方になったようです。

そういえば、今って昔に比べて便利になったから、
なんでも簡単に済ませちゃうことが多いですよね~❓❗
古き良き伝統がだんだんなくなっていくようで
さみしいです。
って、私も簡単手抜きですけど😓
(ごめんなさい反省です。)
忙しいからって、お茶の子さいさいばっかりしていてると、
いつか『一文惜しみの百しらず』になっちゃいますよ~。

一文惜しみの百知らずとは、目先のことに心を奪われて、
後で大損することに気づかないことの諺です。
う~~ん、私も気をつけよう(汗)

前にもご紹介しましたが、本当にお茶と言う言葉を
使った諺は多いですね~。いかに昔から日本人にとってお茶は身近で、
どれだけ毎日飲まれていたか?と言う事ですね。

私も昨年12月に母が亡くなってから、お茶の好きだった母のために
毎朝お茶を入れて母にお供えしています。
おかげさまで私も朝日本茶を飲む習慣が出来ました。
それ迄は朝はコーヒー派だったのですが、日本茶を朝飲むと
なんだか1日がとても元気に感じます。

調べたら『朝茶は福が増す』と言う諺があるくらい、
朝のお茶はとても身体にも縁起にもよいみたいです。

『朝茶は福が増す』の意味は?
朝、茶を飲めば、その日一日のさまざまな災難を逃れる
ことができるという意味で、昔から朝茶は良いものとされており、信仰のようなものさえあったようです。
そこから、神仏から恵み与えられる幸運を意味する
「福」が増すと表現されたのかもしれません。
*http://www.ocha.tv/words/a_01/index.html#link04より引用

なるほど~朝お茶を飲むと災難まではねのけちゃうと
言うくらいよいのですね❗それで朝茶は毎日欠かさず飲まれていたのですね❗
じゃあ、私も毎朝継けてお茶を飲みましょう~🎵

つうか、日本人なら日本のお茶を飲みなさい❗ってこと。
(はい、飲みます(笑))
そして、どうせ日本茶を飲むなら一度は煎茶の正しい飲み方を
学んでみてはどうでしょうか❓
私も是非習ってみたいです😝

という事で、今日ご紹介するのは、煎茶のお道具です。
日本には茶道とは違う煎茶道があり、これは店主が習っているので
次回しっかり講釈をしていただくとして~、
まずはこのお道具のご紹介。



煎茶道具
 
鍋島焼染付唐子文煎茶器揃
時代 昭和
煎茶碗 5点
泡瓶(ほうひん)1点
湯ざまし 1点








鍋島焼きとは?
鍋島焼(なべしまやき)は、17世紀から19世紀にかけて、
佐賀藩(鍋島藩)において藩直営の窯で製造された高級磁器。
佐賀藩の支配下にあった肥前国有田・伊万里(佐賀県有田町、
同県伊万里市)は日本における磁器の代表的な産地として知られるが
、その中で大川内山(おおかわちやま、佐賀県伊万里市南部)
にあった藩直営の窯では藩主の所用品や将軍家・諸大名への贈答品
などの高級品をもっぱら焼造していた。
これを近代以降「鍋島焼」または単に「鍋島」と呼んだ
(伊万里焼の一様式と位置付け、「鍋島様式」と呼称する場合もある)。
鍋島焼の伝統は1871年(明治4年)の廃藩置県でいったん
途絶えたが、その技法は今泉今右衛門家によって近代工芸と
して復興され、21世紀に至っている。
*http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8D%8B%E5%B3%B6%E7%84%BCより引用しました。



染め付けと焼きは?
染付(そめつけ)は、磁器の加飾技法の1つで、
白地に青(藍色)で文様を表したものを指す。
中国・朝鮮では青花と呼ばれる。
釉下彩技法の1つである。
釉下彩とは、磁器に釉薬(うわぐすり)を掛ける前の
素地に文様を描く技法である。呉須(ごす)と呼ばれる
コバルトを主成分とする絵具が使われる。
一般的には、磁土を一度素焼きしてから、呉須
で図柄を描き、その上から透明釉を掛けて再度焼成(本焼き)する。
呉須は焼成後は青(藍色)に発色する。ただし、日本の初期
伊万里の磁器のように、素焼きをしていない素地に呉須で
図柄を描き、その上から透明釉を掛けて焼成する技法(生掛け)
もある。
この技法は中国元時代の景徳鎮窯で創始され、
朝鮮、日本、ベトナムなどに広まった。
日本では17世紀に伊万里焼が作り始めた。

*http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%93%E4%BB%98より引用

なるほど❗伊万里焼きが元だったのですね。
見た目はなんだかマイセンにも似ている感じ?と
思ったら、初期のマイセンは日本の伊万里焼きに影響されたとも
言われているからすごく納得です。

唐子とは?
唐子とは文字通り、唐(中国)の子供を描いた文様です。
唐子は江戸時代、長崎・平戸藩の御用窯である三川内(みかわち)
焼でしか作ることを許されなかった伝統の図柄です。
唐子文様の代表が「松唐子」で、松の木の下で遊ぶ唐子に牡丹・
蝶をあしらい、輪宝(りんぼう)という模様で縁取ります。
興味深いのは、描かれる子供の人数によって器の格が異なることです。
七人描かれた「七人唐子」が最も格が高く、「
五人唐子」「三人唐子」と続きます。

*http://www.daimonji.biz/unchiku.htmlより引用





唐子の数で格がちがうなんて面白い❗
写真のお品物は三人唐子。
もっとも庶民的なもので、美術的価値としては高いものではありません。
昭和の時代に、日常生活で普通に使われていた煎茶道具です。

煎茶道は初めは男性社会に始まったと聞きました。
なんだかこの煎茶道具をみていると、昔の男性茶人達の姿や風情が
目に浮かんでくるようです。
煎茶を飲みながら一体なにを話していたのかな~?

このような日常陶器も美術オークションで
競りにかけられることもあり、とても面白いです。

みなさんのお家にもこのような日常陶器やお道具はありませんか?
もし今眠っているのなら、もう一度使って命を再び吹き込んであげてください。
きっとご先祖様への感謝の気持ちや心のあたたかさを感じる事でしょう。

もし不要品があれば捨てないで古美道に連絡ください。
大切にお引き取り致します。
そして新しい命を吹き込むお手伝いができたら幸せです。

一緒に物に命を再び吹き込みませんか❓

感謝を込めて


いつも応援ありがとうございますラブラブ

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