ひろば等で異年齢の子が集まるとよく聞こえてくるお母さんの言葉。
「小さい子には優しくしなさい。」
その言葉を聞くたび、『ママさん、ちょっと待った!』と言いたくなっちゃいます。

だって、[優しく]ってすごく難しい…。
小さい子にやさしくするってどうすればいいのでしょう?
大きい方だってまだほんの2,3歳です。

 

・頭をなでてあげる?
・近くで暴れない?
・自分の使っているおもちゃを使いたそうにしたら貸してあげる?

 

もしお母さんの言う[優しく]がそういうことなら、具体的にそう言ってあげたらいいでしょう。
「いい子だね、って言いながら頭をなでてあげようか?」とそっとなでる様子を見せ真似させる
「赤ちゃんのすぐ近くでジャンプするとびっくりしちゃうしぶつかったりしてもよけられないから近くを通る時は歩こうね。」
「そのおもちゃ、貸してほしい!っていう目で見ているよ。どうする?貸してあげられる?」

幼児くらいまでの子どもには

「優しくしなさい!」
という言葉は通じないと思いませんか?

優しくしてほしいなら、優しい人に育ってほしいなら 
優しくできたとき、「今優しくすることができたね。かっこいいね。素敵だね。」と褒める。
もっと大きい子が2,3歳さんに優しくしてくれた時に「今○○君が優しくしてくれたね。嬉しいね。」と言葉にする。
<優しく>というのがどういうことなのか、出来たとき・してもらった時にしっかり

<これが優しい!ということだよ>と伝えていきましょう。

優しく‥って大人になっても難しいですよね。
落ち込んでいる人には話を聞いてあげるのが良いのか、何も言わず普通通りに接するのが良いのか。いつも考えあぐねて結局何もできないまま終わることも多い私です。
 子どもが少し大きくなったら(10歳位??)、
『今日こんな風に困っている人がいたの。お母さんはこんな風に手伝ったんだけど、あなたならどうした??どうするのがその人にとってうれしいことだったのかな?』

と一緒に考えるというのもいいかもしれません。