静岡市葵区羽鳥の少人数個別指導塾、学習塾ゼファーです。






大変有り難いことに多忙な夏期を送らせていただき、ブログの更新が滞ってしまっておりましたが……またぼちぼちと再開してまいります。


(以前までは段落を設けていたのですが、カクカクしてむしろ読みづらいかな?と思いましたので、今回からやめてみます!)

よろしければ、本日以降の記事もご笑覧いただけますと幸甚に存じます。




さて、今回は中3国語で扱った「随筆・随想」について、授業で紹介した内容を述べていきます。


随筆・随想とは、文章形態の一つです。「エッセイ」と呼ばれることもありますね。


国語の学習で扱う文章は、大きく「説明的文章」と「文学的文章」に分けられることがあります。私自身もこの区分は適宜用いているのですが……、随筆・随想とはまさに、これら二つのグレーゾーンに位置するもの、と考えております。



ですから、その読解は説明的文章と文学的文章の合わせ技、となります。


合わせ技と言いましても、身も蓋もない言い方をしてしまえば「とことん文章と向き合って、その内容を理解する」


つまり、普通に読み、普通に解く力が総合的に試される。勿論それは随筆・随想に限った話ではありませんが、説明的文章と文学的文章の狭間にあるような文章形態である以上、このような性質が特に強いと言えるでしょう。

とはいえ、総合的な力が試されるということは、翻せば適切な取り組み方をすれば満遍なく力を鍛えることができる、というものでもありますから、積極的に学んでいきたいですね。


そしてさらに、随筆・随想と評論・論説の間にも、ある種のグレーゾーンがあります。


傾向として、随筆・随想の主張は筆者の内側に向き(私個人としてはこう思う、系)評論・論説の主張は外側に向く(こうあるべきだ、系)ことが多いと思います。


言うなれば、随筆・随想とは「筆者の論(=主張)が内側に向いているため、直接的には書かれない……つまり、最終的な主張(結論)が隠されたり、婉曲的な表現をされたりする評論・論説文である」と言うこともできるでしょう。


さらには「読み手に知を授けるというよりも、楽しんでもらうために書かれた評論・論説文」とも言えそうです。主張を明示しないのは、わざわざ明示するのが野暮だから、という部分が大きいためです。


以上のことから、私は随筆・随想という文章形態を「主張の根本が感性に基づき、そのベクトルは内側に向き、結論が明示されず、それゆえに、一見すると具体例(筆者の体験談など)がメインであるかのように見える」「評論・論説文に近いもの」と定義付けています。




その上で……、お察しの方もいるかもしれません。随筆・随想では、多くの場合において、このように「明示されていない主張」を問われることとなります。


隠されている限り、本文の言葉“だけ”を繋ぎ合わせて答えることはできません

婉曲的な表現は基本的に、そのままでは記述(問われていることに対しての説明)には使えませんから、直接的な表現に直す必要があります。


「これはつまりこういうことを言っているのだ」という内容(私は「つまりの内容」と呼んでいます)を、自分で導出する必要があるのです。


“妄想”ではなく“導出”です。「本文の内容と限りなくイコールに近くなる」ように「つまりの内容」を書かねばなりません


これが随筆・随想の難しさです。「国語はいつも本文の中に答えがある」という(誤った)認識にとらわれていては、いつまで経っても満点回答を出すことはできません。本文の中にあるのは、あくまで答えの根拠です。


当該生徒さんは、もう十分に、(いわゆる)説明的文章と文学的文章のトレーニングを積み重ねてきた、と判断しました。よって、随筆・随想を導入しました。

基礎ができていますから、現状はスムーズに進んでおります。とはいえ、今の自分の実力に照らし合わせれば悩むべき・止まるべきだ、というところでは確実にブレーキをかけ、何時間でもかけて粘り強く取り組んでほしいですね。


①.目の前に書かれた文章の内容と、ひたすらに向き合い、理屈に基づいてスタンダードに解く


②.「ちゃんと・きちんと・しっかりと読む」などといった具体性に欠ける精神論にも、「テクニック」を名乗った姑息なその場しのぎにも流れない


③.頭が痛くなりそうになりながらも、目の前の文章と向き合い続け、そして乗り越え、妥当な解法を蓄積していく


これらが国語を得意とするための、一番の近道であると考えています。


お読みいただきありがとうございます!




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