静岡市葵区羽鳥の個別指導塾、学習塾ゼファーです。


 今回は、新しく入塾してくれた小学6年生への、初回国語授業について!以下は、今回の授業で扱った内容の一部となります。


 さて、我々が国語の授業や試験を受ける時に読む「文章」とは、そもそもなんでしょうか。

 これには、大きく分けて5つのタイプがあると考えます。それを表したものが、このプリントです。もちろん、生徒さんにも渡します。



 上に行くほど読み手からの「理解」を、下に行くほど読み手からの「共感」を求めて書かれている傾向にある(ブログでは、どっちも緑だと分かりづらいかなと思い、赤と青に分けて表記することとしました)。

 あくまで傾向ですが、一つの指標になるものと思います。


 まず、いわゆる「分かる」には、大きく分けて二つのタイプがあります。それが上に述べた「理解」「共感」です。


 例えば、嫌いな食べ物を思い浮かべてみてください。

 自分はその食べ物が嫌いだけれども、それを好きな人がいて、おそらくその人はアレのこういう味や食感が好きなんだな。そう「考える」ことは可能だと思います。これが理解するということです。

 ところが、その食べ物を好きな人に対して、自分もあの食べ物のこういう味や食感が好きだ、と「感じる」ことはできないと思います。つまり、共感はできないわけです。だって、自分はその食べ物が嫌いなんですから。

 今回の生徒さんはナスが嫌いでした。だから、ナスを例に挙げて、このような話をしました。


 以上が、私の言う「理解」「共感」に関する簡単な定義です。

 これを国語の文章に落とし込むと、説明的文章……つまり、プリントの上二つ(説明文と評論・論説文)に位置する文章とは「あなたが私に共感してくれるかどうかはとりあえずどっちでもいいから、書いてある内容は理解してくれ」

 対して、文学的文章と呼ばれる、プリントの下二つ(小説と詩・短歌)に位置する文章とは「あなたがこのキャラクターに・私の心情に共感できないのなら、別に読まなくてもいいよ」。 


 非常に極端な言い方をすれば、こういうスタンスで書かれていると言えます(随筆・随想は非常にグレーな位置付けにあります。この話も、そのうち書きたいと思います)。


 だから、説明的文章は、必然、懇切丁寧に文章を書きます。読み手を置いてけぼりにしてしまったら、理解されるべき文章としての役目を全うできないからです。よって、実は説明的文章のほうが簡単であることが多いのです。

 話題が固く、しかも長くなりがちで、小説などのような「ストーリー」がない(ように見える)ため、文学的文章に比べて難しいと思われがちな説明的文章ですが、むしろ逆であると言えます。

 これを実感してもらうため、導入用の詩と説明文を用意し、それぞれ読み比べてもらいました。


 しかも、前者は「理解を求めて書かれているわけだから、理解ベースで読めばいい」のですが……、後者は「共感を求めて書かれているからといって、共感ベースで読むわけにはいかない」ということが多々あります。


 少なくとも「受験国語」という「学習」の場では、ほとんどがそうです。共感ベースで読むのは、主にプライベートでの読み方です。

 共感を求めて書かれているからこそ、理解ベースで読む必要性がある。そうでないと、点数が乱高下してしまいます。


(ちなみに、非常に嫌な顔をされそうな話ですが……、国語について「物語文は得意なんだけど説明文が苦手」と言うお子様は多いです。しかし、本当に正直なところ、そういうお子様が「物語文」を精密に読めていたことは今のところほぼありません。それもそのはずで、物語文を精密に読むためには、説明文を読解する、つまり「理解する」力が不可欠なわけです。これができていないのに、物語文だけはできるなど、本来は非常に考えづらいことです。物語文は「読めた気」になりやすいのです。なんとなくで読み、なんとなくで答えても、ある程度の時期まではマルがついてしまう。そして、中3や高3など、ハイレベルな読解が求められる時期に至って、今までのように物語文でスコアを稼ぐことができなくなった……という事態がよく起こるのです)


 以上の内容から、主に二つの点がわかります。

 一つは、説明的文章のほうが親切であり、一つ一つ確実に読んでいけば本来は非常に分かりやすいものであるということ。

 もう一つは、文学的文章を読解するためには、まず説明的文章を読解する力が必要であるということ。


 これらの二点から導き出される解、それは「初めて本格的な国語のトレーニングを行うのであれば、まず説明的文章から入ることが効果的な方法の一つである」ということです。


 したがって、当塾の国語指導は、説明的文章の読解から始まります。これによって、理解する力を鍛えていきます。


 さて、説明的文章も、大きく二つに大別できます。プリントの書き方に則れば、一つ目は「説明文」、二つ目は「評論・論説文」ですね。



 説明文とは、事実自体の説明がメインになっているものです。動物の暮らしや植物の仕組みについて紹介する文章などが、その典型ですね。


 評論・論説文は、ある事実を説明するのみならず、それに対する筆者の意見が述べられます。動物の暮らしはこうなってるよ、だから我々人間はこう生きるべきだよ。植物の仕組みはこうなってるよ、だから植物はこういう存在だと言えるんじゃないかな。と、こういったような形になります。


 6年生ともなると、後者の「評論・論説文」も多く入ってきます。ですから、これを読解するところから入ることにしました。


 いかに「説明的文章のほうが親切なんだよ」と言えど、特に国語が苦手な生徒さんは、目の前に長文が現れただけで「ウッ」となってしまうと思います。

 しかし、前述の通り、この長さこそが説明的文章の優しさ。それをより実感してもらえるよう、一つ一つ丁寧に指導していきます。


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