静岡市葵区羽鳥の個別指導塾、学習塾ゼファーです。


 今回のテーマは「学校のワークの繰り返し方」

 学校のワーク(に限らず、問題集の多く)は、そのページのデザインによって適切な繰り返し方が異なると考えています。
※ 以下は主にお子様向けの文面となりますが、保護者様にも是非お目通し願えれば有り難く存じます。



 結論から言いましょう。「白紙をかぶせたとき、解答欄だけを一気に隠せるなら、一回目で答えを書き直してしまってもよい!そうでないのなら、バツだけつけてノートに解き直す!」



 詳しくご紹介しますね。
 まず、学校のワークが課題で出た時は、おそらく「間違えた・分からなかった問題は、答えを赤で正しく書き直して提出」などといった指示を出されることが多いのではないでしょうか?
 じつは、ここに落とし穴があります。すぐに赤で書き直していいものと、そうでないものがあるのです。


 そもそもの話、答えを見ながら赤で書き直しただけで、それが自分の「理解」や「暗記」につながるでしょうか?個人的にはかなり難しいと思います。
 赤で正しい答えを書き直す、というのは、提出用の作法のようなものです。つまり、提出する時にそれができていればいいのです。これをこういう場で断言するのは怖いですが……、しかし言います。赤で正しい答えを書き直しても、勉強にはなりません!「いかにも何か勉強したっぽい」ページができあがるだけです!


 ただし、赤で書き直すのが絶対にダメ!というわけではありません。これが今回のテーマである、ページのデザインに関する話です。
 ワークをやる目的は、定期テスト等に対応できるような力を付けることだと思います(提出のため仕方なく、という人もいるかもしれませんが、その話はひとまずおいておきましょう笑)。

 ですから、目的を効果的に達成できるのであれば、赤で書き直そうがそうでなかろうが、別に構わないのです。


 前置きが長くなりました。ここで、最初に書いた結論をもう一度。


「白紙をかぶせたとき、解答欄だけを一気に隠せるなら、一回目で答えを書き直してしまってもよい!そうでないのなら、バツだけつけてノートに解き直す!」


長いですから、この内容をAとBに分けましょう。


A:白紙をかぶせたとき、解答欄だけを一気に隠せる。


B:白紙をかぶせても、解答欄だけを一気に隠せるわけではない。


では、ひとつずつ説明していきますね。


A:白紙をかぶせたとき、解答欄だけを一気に隠せる。
 
これは社会や理科のワークに多いデザインです。例えば、こんな感じのものですね。




 解答欄(答えを書く場所)が、すべてページの右側にまとまっています。この資料は、学校で使っているワークとはレイアウト(つくり)が違う部分も多いですが、要するに「解答欄が、ある一箇所にまとまっている」と考えてください。
 これなら、さっさと答えを書き直してしまってもかまいません。むしろ、そのほうが良い。
 というのも、これはこんな手順で繰り返し学習をすると良いからです。


まずはそのまま解く。読めない漢字があったら無視せず、必ず読みと意味を調べる。




答え合わせをして、赤で書き直す。マルがつかなかったものは、問題の番号にもチェックを入れる。




半分に折ったA4のコピー用紙などを解答欄にかぶせる。




チェックが入っているものを、1ページ分すべてマルがつくまで何度も解き直す(隠し紙の上から書く)。




 こんなふうにすると、効率的に解き直しができます。さっさと答えを書き直してしまったほうが良い、というのは「隠し紙をどかせばすぐそこに正しい答えがある」という状況を作りたいからです。
 やってみてくれると分かる人も多いかと思いますが、やはり赤で書き直しただけではあまり覚えられません。でも、チェックがついたものはすべてマルがつくまで解き直したい。ですから、チェックがついた問題の正答を何度も確認する必要が出てきます。その時、その度に別冊の解答を見ていては、余計な時間がかかってしまうんですね。


 さて、プラスアルファで是非やって欲しいことがあります。それは、教科書を読むということです。
 学校のワークならば、そのページの問題が教科書のどのページから出されているのか書かれていると思います。ここを読んでおいてください。解説を読むにしても、この後です。教科書を読むことで、解説の内容を理解しやすくなります。
 ポイントは、ここでも「読めない漢字」を決してスルーしないということです。必ず、読みと意味を調べましょう。指差しをしながら音読をしてみると、読めない漢字がわかりやすいと思います。
 そして、チェックが入った問題の用語を、教科書の言葉を使って自分で説明できるようになっておいてください。
 ④、つまりチェックの解き直しをする前に、この「教科書を読む」という工程をはさんでもいいでしょう。むしろそのほうが、解き直しもラクになり、理解にもつながり、一石二鳥だと思います。


 さて、次です。
B:白紙をかぶせても、解答欄だけを一気に隠せるわけではない。

 これは英語や国語のワークに多いデザインです。例えばこういうものですね。




 こういったデザインのページでは、答えをすぐに書き直してはいけません。解き直しの際に答えが見えてしまったり、むりやり隠そうとしても無駄に面倒くさかったりして、勉強がはかどらなくなってしまうからです。

 今回の例では、①の解答欄を紙で隠すと、②と③の問題文まで隠れてしまいます。それでも一問ずつ紙をスライドさせながらやっていけばできないことはないですが、勢い余って紙を動かしすぎたら答えが見えてしまいます。そんなところに気を配るのは無駄な苦労です。ですから、こういうものも対象です。


 そこでこうします。


まずはそのまま解く。読めない漢字や英単語があったら無視せず、必ず読みと意味を調べる。




分からなかった・間違えた問題は、チェックだけつけておく。




解説をよく読み、自分がなぜ・どのような間違いをしたのか、そしてどう考えればよかったのかを言葉にする。


【画像省略。答えの冊子などに解説が載っているはずです】


バツがついた問題を、1ページ分すべてマルがつくまでノートに解き直す。③をしっかりやっていれば、案外正答率は高いはず。




 赤で答えを書き直すのは、提出ギリギリまで我慢してください。そこまでは、とにかく何度も何度も、チェックがついたものを解き直すわけです。

 特に注意したいのは③です。「解説を読んで分かった気になってはいけません」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。これをより正確に言いかえると「解説を読んで、分かったのか分からないのかがあやふやになってはいけません」というところになるのではないかと思います。
 解説というのは、ただ漫然と読んでも、分かったのか分かっていないのかがあやふやになって、なんとなく「ふーん、そうなんだ……」となってしまいがちです。これを防ぐため、自分がなぜ・どのような間違いをしたのか、そしてどう考えればよかったのかを、解説の内容を材料にして、自分なりに言葉で表せるようにしてください。独り言でチェックしてみるのがオススメです。独り言は勉強の味方です。


 これができたのならば、少なくとも「分かった気になっている」「分かったのか分かっていないのかがあやふやになっている」という状態ではない可能性が高いと言えるでしょう。「いまいちよく分からない」ことを「気持ち悪い」と思えるようになりましょう。


 もしもこれができなければ、学校の先生などに質問してください。もし良かったら、当塾で質問していただくこともできますよ。毎週水曜(13:00〜20:00)・土曜(13:00〜17:00)に予約不要で当塾の説明会を実施していますから、教材を持ってお気軽に教室までお越しください。ただしその際は、必ず保護者さんと一緒に来てくださいね。


 A・B両方に共通するのは「回数を目的にしない」ということです。2回解き直して終わり、3回解き直して終わり、ではなく、パーフェクトにできるまで何度も解き直してください。回数をこなすことではなく、理解すること、覚えることが目的です。
 そして、一回パーフェクトにできたからといって油断せず、テストの日まで何度も解き直しましょう。


 長くなりましたが、もしもお役に立てれば幸いです。気になった点、分からない点、困った点などがあれば、保護者さんを通じて、お気軽に当塾の連絡先までお問い合わせください。


 そして、今回紹介した学習法は、あくまで「効果的な繰り返し学習をするための一例」です。一回解いて、赤で書き直しただけ……で満足していなければ、もちろん他のやり方でもかまいません。また、今回の資料は簡単な問題を選びましたが、もっとハイレベルなものでも、この要領は応用できます。


 お読みいただきありがとうございます。より良き学習が可能になることを、心より願っています!


○ LINEはコチラ
https://line.me/ti/p/CsvxR5Nkcu


○ 公式サイトはコチラ
http://www.kobetsuzephyr.com


○ インスタ始めました
https://www.instagram.com/gakushujuku_zephyr?igsh=dzZjNXB6ZWEwYWtr


○ 学習塾ゼファー
住所 → 静岡市葵区羽鳥6丁目8-7 羽鳥スタディング2階
電話 → 080-4309-6180(お気軽にご連絡ください)
メール → kobetu_zephyr@yahoo.ne.jp


○ 毎週水曜の13:00〜20:00・土曜の13:00〜17:00、ご予約不要の入塾説明会実施中!こちらの時間帯に教室までお越しいただければ、数々の有益な情報を面談のような形でご案内いたします!


○ 付近にある小学校・中学校・高校
・服織小学校・服織西小学校、中藁科小学校、南藁科小学校、番町小学校など。
・服織中学校、藁科中学校、末広中学校など。
・静岡西高校など。
上記以外にも、市街地のほか、清水区から通われている生徒さんもいらっしゃいます。