みなさんからよくある質問!
『どこかいいところ知りませんか?』
『どこがいいですか?』
などなどよく聞かれます(^^)

かなりたくさんの方々から聞かれます。
それだけ保護者が満足していないという事で、それだけいいデイが少ないというのも現実です…
数多くのデイサービスをみてきましたが、課題の多いところは本当にたくさんあります…

逆にスタッフさんや経営者の方にさまざま質問を受ける時もあります。

両者ともに良い塩梅であることが最も大切になります。

利用者が満足度が高くなりすぎると職員の負荷はかなり強くなります。
利用者はいるが職員の不満だが高くなると入れ替わりが激しくなりたちまち評判は悪くなります。
このバランスはとても絶妙です。

今日は保護者側のみさだめ…

①送迎
今通っている学校、将来通う中学や高校までお迎えが可能なのか?
自力登下校の場合下車駅まで可能なのか?
不登校の場合、自宅に早い時間で何時にお迎えが可能なのか?
送りは、何時に出発して何時に自宅に着く予定なのか?(ものすごく早く出ているのにみんな回って帰ってくるので1時間以上車になっている子もいる)
送迎の際に先生や保護者とコミュニケーションがとれているのか?
送迎車を運転されている方のご年齢(事故注意)

②室内環境(見学などの際にチェック)
なぜそこなのか?は必ずその先にある問題点につながるからです。

・床にものが置かれている(片付ける時間がない、物の管理ができていない、気になってない)
・掲示物が多い(気が散漫してしまう、何のためにしてるのか?)
・目で分かる化になっているか?(必要なものだけか?記憶にとどまらない子のために配慮がなされているのか?失敗経験や怒られ経験にならないか?)
・物の片付け方が、誰が見てもわかるようになっているか?(目で見える化と同じ)
・おもちゃが溢れかえっていないか?(何でもかんでもいいと思っておけばいいわけではない。今のあるものにすること、それに療育を頼りすぎない)
・意味や理由がしっかりとある物があるのか?(これは良さそう、これはなになにができると漠然とおいていないか?将来的にこの力が必要、その為にこんなトレーニングをすればこんな効果がある、だからこの機材が必要と明確であるか)
・子供達目線の動線ができているのか?(行ったり来たりになっていたり、簡易的なものや壊れやすいものになっていないか?)
・使用しているものはケチ臭くないか?(100均のものを大量に使っていたり、内装自体も簡易的な安いもので仕上げていたりしないか?)
・室内の作りが簡易的でなくしっかりと考えた内装がされているか?(上と被りますが、開所するときに経験や知識のある方ならしっかりと考えて内装を考えて作り始めます。経験のなさや知識のなさがでます。また簡易的なものでなんとかしてるところに関しても、様子を見て考えているならわかりますが、それを放置しているなら金銭的余裕、時間の余裕など何かしらに困難さがある)
・クールダウン室の確保ができているか?(初めからこれがないこと自体がおかしいので、合って当たり前です)
・事務用品と活動場所は分離してあるか?(片手間に子供を見ています。人員に余裕がないということ)
・無駄に広すぎない(広いからいいというものではなく、集中できる空間がベストです)
・職員の人数は適正か?(休みで少ないのか?人が足りてないのか?でその会社の上下関係や職員の底上げ力がわかる。人の入れ替わりが多いところも同じ。それができん人は療育なんて到底できない)
・入ってすぐに職員が礼儀正しく挨拶ができているか?(子供に物を教える立場。できて当たり前。片手間にしたり、目を合わせないなどもってのほか!誰であろうがしっかり挨拶できるのは当たり前)
・清潔感があるか?(これも当たり前です。ほこりや汚れなどあってはなりません。アレルギー体質の子もいますそこに目を向けられないのは不可)

このあたりでしょうか(^^)
まだまだ言い始めたらキリがないのですが、環境はとっても大切!

③おこなっている支援内容の明確さ
【何をやってるかわからない】
【何のためにしてるのかわからない】
【説明がない】
などなど保護者のお話しをよくききます。
かなりの割合です。
と言うことは、その事業所は保護者に対して報告連絡相談がちゃんとできていない。
漠然とそのお題をおこなっている。
きちんとした個別支援計画を作成できていない、それに基づいた内容ではない、保護者とコミュニケーションがとれていない、相談員に定期連絡をしていない、などなどが明確です。
そして、最も大切なのは
放課後等デイサービスは【療育】を行う場所です。ただ楽しくすごく場所でも、ただ遊ぶ場所でもありません。
最近は習い事のようなところもありますが、習い事は習い事でしてください。療育を受けるために利用しているのでは?
宿題に関しても同じ!
宿題は家でしてください。
デイで過ごす時間は2時間から2時間半程度。
その中で、おやつ、宿題や習い事のようなことをすると実際に療育時間がほぼありません。
何しに通ってるのか見失わないで?

デイで行う課題は
【どんな力がつき】
【将来的に何のためになるのか?】
【それはその子にとって必要なものなのか?】
【誰のためのものなのか?】
【誰がしたいのか?】
をしっかり見極めてください。
ここが見えてこないデイは、おそらく職員優位です。
意味を持ってやってないですし、療育がなんなのかわかっておられません。
放課後デイの必要性やあり方すら見失ってるかもしれません。
これは保護者も同じ。
目線を大切に(^-^)

SNS
今ならInstagramを定期的に更新しているか?
最近の保護者はSNSの情報をよくみています。
そして、日頃の活動の様子がよくわかります(^^)
同じような内容しかアップされない、イベントしかアップされていないところも注意(笑)それしかしてません!
イベントもここぞとばかりのせてるのでしょう!
そうではなく、日頃、日々の様子を定期的にアップでき、その様子からもきちんと意味のある療育が見られているのが大切!
Instagramを見ればだいたいそこの良さがわかります。
職員の発信ばかりしているところも自分たちのことを強くアピールしているので表面しか伝わりません。

レスポンス
問い合わせや相談をして2日以内に回答があること。
もしくは、まだ時間が必要であればあちらから連絡をしてきて後何日など明確であること。
イベント予定など含み、かなり前もって計画的にしっかり検討されているかどうか?
急にいってきたり、1ヶ月切るか切らないかの予定だったり、もっとはやく話してよ?ってことがないか?
レスポンスは必ず信頼につながり、それは実績に必ずつながります。
1人でもこのレスポンスが崩れると連携が職員同士もとれていません。
そうなれば、職員間でも人的余裕が全くないということ。
職員もそれだけ余裕を持って働けていないし、経営者もそこをちゃんと見れていないということ。
そうなれば子供達の支援なんて到底およばない。

④職員の顔
クマがあったり、疲れた顔をしていたり、笑顔がない、ため息をつく、会話が少ないなどなど明らかに皆さんがあれ?と思われたらその人は余裕がなく疲れてる。
上司も含め把握できてないってことは、子供のことまで目は向かない。
職員を大切にできない会社は子供達のことも守れない。

⑤土日の有無
土日開所していることろもありますが…
開けることによって職員は交代で休まねばならないし、プライベートの時間の確保(余暇の過ごし方)が疎かになることにより心の豊かさが削られます。
休息が取れないと日々の仕事に影響してきます。
そして、それは子供達へ影響する。
開所していても平日など使い連休がとれたりしっかり休めているなら問題なしです!

子供達も、平日学校、習い事、デイと盛りだくさんで日々頑張っています。
週末くらい家族と過ごしたり、ゆっくり過ごしたりしてあげてください。
それは必ず日々の生活にリンクしてきます。
親と過ごした時間は必ずのちに価値として影響されます。

⑥本人の特性とデイの内容の合致
初めの方にも書きましたが、放課後デイは習い事や勉強する場所ではありません。
療育する場所です。
なんらか特殊なことを習得させたいのであれば、習い事です。
何でもかんでも療育と繋げがちですが、大切なのは
【将来的にどんな繋がりがあって何の意味があるのか】そこが明確であるかどうか…
お母さんのやらせたいことではなく
本人のレベルや特性にあった場所
本人の将来を見据えてどのような力が今必要なのか?を考えて、デイでおこなわれている療育が合致するのか?がとっても大切!
例えば、軽度さん、発達障害の場合は、いずれは自立を目指したり、働くというところかと思います。
そこに繋げていくためにはどうしていくのか?
中度さんや重度さんなら、自分自身のことを少しでも多くできるようになることや支援を素直に受けられることなどがとっても大切になってきます。
本人さんの特性に合わせ時をやり過ごすのではなく、どのように力をつけていくのか?が大切。

大人がいつまでもお膳立てなんてしてくれませんので、自分で乗り越える力も必要なのです。
世の中のマナーや決まりを当たり前に守れることも大切。
自分で考え意思決定、選択する力、自分の思いを表現する力は大人になってもずっと必要なのです。
誰かがあたえて決めてしまうのではなく、自分で決めていくことが大切。
その力をどこでどのように学ぶのか?をよく見極めてね!

あとは、進路について正しい情報をもたずただの噂だけで間違ったアドバイスを保護者にしてしまう職員が多くいます。
大した知識や経験もないのに、普通でいける、もったいない、支援学校はダメ、地域がいい、県立がいいと客観的な自身の私感で話す人が多くいます。それを信じた保護者の多くが後悔もしています。
常に状況情報は目まぐるしく変わります。
すぐさま察知することや実際の我々の声などよく耳を傾け客観的視点を持つことが大切。
しっかり紐付けながら考えていけば自ずとその子の支援の方向性は見えてきます。
表面的なことばかりにとらわれず支援できる人が揃う場があれば適切な進路の選択のヒントとなるのではないかと思います。

⑦保護者交流
閉鎖的なところは、やましいことがあるのか?人員的に余裕がないのか?
保護者同士が絡むことで不都合なことがあるのか?
マイナスなイメージが強くなります。
保護者と職員、会社が一丸となってみんなで同じ方向を向いて楽しく取り組めていく一つのチームとなれると素晴らしい事業所となるでしょうね!

⑧職員の知識量
⑦にこれも似通ってきますが、管理者やスタッフが、これまでどんな経験をし、どんな方々と接してこられ、どのような仕事を何年ついたのか?どのようなつながりがあり、どんな学びを普段受けているのか?
それによって、支援内容やアドバイス、職員育成が大きく変わります。
支援とは、療育とは、としっかりと引き出しを持ってできることが大切。

学校、保護者、その他の事業所、相談員などなどたくさんの方々と常に連絡報告相談がしっかりできている児発管が望ましい。
職員間でも常に情報共有がしっかりできているところはそれだけ意識が高いってこと!

⑨個別支援計画の内容
ただ定型分をのせりゃいいって問題でもない。
しっかりと話し合い最大限の知識と具体性をもって組み立てられることが大切!
必ずしっかりみてほしい。
意味のわからない内容や表現はどんどん質問してみて?
具体的な支援内容の記載がなければきいてみて?

⑩面談回数
3ヶ月に一度は保護者とお話しができているか?
これができてないところは話になりません(^^)

というわけで、まだまだありますが(笑)
この辺りではないかと思います。
が…
これ全てみたしているところはかなり少ないので、ここから自分が妥協できるのか?
子供にとってどこは譲れないのか?と判断してみてはと思います(^^)

デイサービスにいる時間は限られています。
そこでどう過ごすのか?はとっても大切なのです。