漢方薬の
利点と副作用
漢方薬と西洋医学のお薬との
違いは何か?
それは西洋医学のお薬は解剖学見地から病気の原因に合わせて、薬を処方するものに対して、漢方薬はその人自身の体質(証)を判別し、身体本来の治癒力を高め、
病気を治していくものである。西洋医学のお薬に対しても副作用が少なく
体に負担なく服用するのも漢方薬の利点のひとつである。
あくまで西洋医学に対してという意味であり「漢方には副作用がない」と
誤解されているが、体質の診断を間違えると副作用も出るので、
漢方薬を服用する場合は必ず病気だけでなく自身の体質を知らなければならない。
それでは、どのようにして体質を判断していくのか?
それは、四診(望診、聞診、問診、切診)という診断法を用いてその人の状態を
みることができる。
望診…実際体に触れ身体の変調を探す(触診)
聞診…声の調子や呼吸音、体臭、
口臭などのにおいなどで判断する。
問診…主訴、自覚症状、現病歴、既往歴、家族歴、
生活状態などで判断する。
切診…脈診、脈の強弱や早さ、浮き沈みなどで
六蔵六腑のバランスを判断する
中医学では身体の中を流れる気・血・津(水)のバランスがどう身体の中で
崩れているのかいないのかを判断し、身体の調子を見ている
例えば、体力があるかないか、暑がりか寒がりか、
気の不調…疲労感、食欲不振など
血の不調…月経異常、便秘、貧血
水の不調…むくみなど
病気原因だけでなく、こういった体質を基に漢方を服用することで、
身体に負担なく、病気を治療することが可能である。