毛虫ってびっくりするくらい長い糸引いて木からぶら下がってるもんで、
文学部の自習室でぼんやり中庭を眺めててふと思い出した
小さい頃桜並木の下を自転車漕いでたら目の前にちっこい毛虫が突然現れて思わず目をつぶった後、
恐る恐る目を開けて頭とか服とかにそいつが付いてないか探した

ひっつき虫で服に数字とか顔を書いて、家に帰って母親に見せたり、公園の花を摘んで砂場でケーキを作ったり、あぁ、あのいつも遊んでた公園の滑り台はすごく大きかったな、遊具とか動物の形をした石はけっこう壊れてたな

何気なく過ごしてる時ってきっと忘れてしまったものもたくさんあるのに、自分でも意外なものが記憶に残っていたりする




68回生は旧艇庫で過ごした最後の代で、
雨ざらしだったMIRUME、神星
ブルーシートをかけて外に置いていたシングル達
階段を下りるときは腰から肩に
ゆきこの履いてた雪駄が○さんに履いていかれた事件
夏暑すぎてスタディで寝たこともあったな
ジャガに麦わら帽子似合いすぎた
踏み切りの遮断機にフィン飛ばされたんは見てないけど怖いと思った



1回生の夏はあっという間で、冬を越えて初めての新歓は浜寺で、ホウレンソウゲームでめっちゃ盛り上がった

浜寺の好きなところ
木綿屋、眞田がタダ飯してた定食屋さん
お相撲さん、1限の30分前に着くバス
駅前のちょっと治安悪そうな感じちょっと淡路に似てるかもしれん

浜寺の嫌いなところ
海水、水が赤茶色、水位低いと岩出てくる
色々不便が多い
とにかく塩





淀川に帰ってきて、エルゴルームも艇庫も女子宿舎も全部が一緒になった合宿所で過ごす時間が案外一番長かったんだなと思った


立場とか環境とかそこにいる人が変わっても、何か変わらないものがそこにありますように
あと4ヶ月、そうやっていけますように。