先月、甲南大学にて著作権講座を担当させていただきました。

昼食後の時間帯ということもあり少し心配もありましたが、

中盤以降「生成AIと著作権」のテーマに入ると

質問がいくつか出てくるなど、関心の高さがうかがえました。

 

今回の資料を作成する際に昨年の資料を見返したのですが、

この1年でAIがいかに社会に浸透したかを実感しました。

昨年は「生成AIと著作権の問題が今後大きな課題になる」

というトーンで触れた程度でしたが、

いまや世界中で大きなテーマとなっています。

著作権講座を始めた4年前には全く予想できなかったことですし、

昨年も、1年でここまで生成AIが

身近な存在になるとは思っていませんでした。

 

 

AIは思想や感情を持たないため著作者にはなり得ません。

しかし、AIが生成したものの中には、

既存の著作物に依拠している可能性もあります。

それが「オリジナル」と言えるのか、

あるいは「著作権侵害」と評価されるのか・・・

この線引きは非常に複雑で、現在も議論が続いています。

 

行政書士業務は日常生活や社会活動に密接し、

多くは「答えがある世界」です。

それに対して著作権の解釈は

答えがあるようでいて実は曖昧な部分も多く、

常に議論が続いています。

 

私は研究者や学者でもなく、弁護士や弁理士でもありません。
大きな活動ができるわけではありませんが、

これからも著作権に関して新しい知見を取り入れ、

その理解を社会に広めていきたいと思っています。

 

これらの活動は

長くエンタメ業界で培ってきた経験を活かせる、

私にとって大切な「居場所」なのかもしれません。

著作権に関わる活動は私にとって「ライフワーク」

「推し活」のような存在です。

これからも変わらず大切に活動し続けていきたいと思っています。