いとしこいし ~いとしいこいしいものごとのおぼえがき~-elegy


エレジー  1/28(水)@TOHOシネマズ


イヴと手を繋ぎたくてモジモジしてるウォーリーに「今かよっ!」と、イラっとしてしまうワタシなのに、コンスエラ(ペネロペ)と関係を持ちたい一心でベラベラと喋りまくり褒めまくり次の予定をたてたがるデヴィッド(ベン)に、どいつもこいつもじいさんになっても男は同じだな!とは思うんだけどイラっとはしないの。

嫉妬されるなんて一番腹立たしい行為ですらも、それが自信の無さから来るものだと判っているから惨めに思うし同情しちゃってるし。情けないとこ見せられちゃうと弱いのか、すっかりデヴィッドに感情入ってしまうのでした。

好き勝手に生きてきたデヴィットが地位も名誉もあるけど何もわかってなかったなーと人生を振り返ると、ワタシも振り返って反省しはじめちゃうし、デヴィッドの愛人もまた仕事では成功しているけれど孤独な人だったりするものだから、老いることへの不安や孤独になることの恐怖なんかも考えてしまうのよ。

繊細な心の揺れが伝わってくるような演出も女性監督ならではなのか、せつなさを噛締めるよなピアノの旋律も照明の遣い方も美しい。台詞なんかも芸術品だなんて云われたら鼻水出ちゃいそうだけど、キレイだキレイだと云われ続けてるとヤな気はしないし、そんだけ云ってくれる人だったんだから自分からバイバイしといて勝手だとは思うけど、おそらくコンスエラと同じことを頼むんじゃないかと思うの。

とにもかくにもペネロペが美しく、現像液に浸した写真に浮かび上がってきたペネロペなの顔は“愛されている”という自信に満ちた表情でホントにキレイだった。じわーっと浮かび上がってくる写真のように情感がじんわりとこみ上げてくる映画でした。

詩人の親友役のデニス・ホッパーもいいじいさんになっててステキ。思わず笑っちゃうよなシーンもあって良かったな。