1学期の後半から
夏休みを挟んで9月中旬にかけて、
学校で2022年のカレンダーのデザインを
制作していました。
机などの上に置く、
正方形型のミニカレンダーで、
表紙を入れて13枚の仕様。
来週からは、
製版、オフセット印刷、
紙の断裁、製本の作業を
順次行っていきます。
これらの工程はすべて、
学校にある機械を使って
先生方のご指導のもと、
私たち学生で行います。
完成した暁には、
大きな会場で開催されるイベントや
学校の見学会の場で
来場者にお好きなものを
自由にお持ち帰りいただく形で
配布するのだそうです。
そのようなわけで、
先日、私たち学生が制作したデザインを
先生が製版に回すために
アドビ・イラストレーターを使って、
細やかな作業をしてくださいました。
その過程の中で、
私が制作したデザインで、
ちょっと困ったことが発生し、
しばし先生のお隣で
先生の作業を見させていただいたことが
ありました。
先生は「困ったこと」を
解決してくださったあと、
製版に向けて、
デザインを27型のパソコンディスプレイ上に
300〜400%等拡大して
細かなところを揃える作業を
してくださったのですが、
それだけ大きく拡大して画面を見てみると、
何が起きるか。
拡大・縮小なしで、
100%の大きさで紙に印刷した状態では
分からないし見えないし、
先生も
「紙に印刷したときに、
目では全く見えないから問題ないけどね」
と仰ってくださったのだけど、
300、400、500%も拡大して
自分がつくったデザインを見てみると、
線と線の間が
わずかに離れていたりとか
ズレていたりとかが、
ハッキリと見えます。
自分の今の実力が
目に見えてはっきりと晒される。
「作業の粗さ」「技術の未熟さ」を
表しているようで恥ずかしく感じました。
「あ〜、アラが晒されてる」と。
誤魔化しが全く効かないというか、
100%の実物大では問題なくても、
ここまで拡大して見てみると
否応がなく見える。
逆にいえば、
実物大では問題ないから
大丈夫と思って誤魔化していたんだなと
見えてしまう。
本当に技術に長けているプロは、
300、400%に拡大しても
こういうズレがないのかなと、
思ったのです。
事実、先生は、
座標を使って、数字を計算されて、
1つひとつのオブジェクトを
配置する箇所を指定されていました。
そして、ものの見事に、
ピタッとはまる。
作業後のデータを見てみると、
気持ちよくピシッと揃っている。
隙がない。
作業そのものは、
パソコンのソフトがしているけれど、
そういった細かなことができる先生の作業も、
職人技と言うのだろうなと感じました。
ピアノの練習をしていて、
このときの先生の作業を
思い出しました。
細やかに細やかに。
ピシッと決める。
隙がない。
ピアノも同じかも知れません。
音を弾いているようで
ちゃんと弾けていなかったり、
かすっていたり、
正しい音を弾けてないって
気づいているのに、
スルーして過ぎ去っていったりとか。
そういう
細かなこと1つひとつの積み重ねが
ひとつの作品、演奏を
つくりあげるのだから、
やっぱり見逃してはいけない。
できるかぎり、きっちりやる。
そして、自分の実力、
技術を上げる努力を続けること。
これらが継続的にして、
初めて職人技を身に着け、
気持ちよくピシッと揃った
隙がない作品、演奏ができるように
なるんだろうなと。
細かく、細かく、丁寧に。
ピシッと揃える。
学校では、技能や技術、知識だけでなく、
そういった大切なことも、
先生方から学ばせていただいています。
2022年ミニカレンダーの完成が
楽しみです。