新しい曲の譜読みを始めますと、
気持ちがはやり、
“早くそこそこ弾けるようになりたい”、
“レッスンに間に合うようにしたい”、
“次のレッスンでは、ある程度弾けるようになった状態で曲を持っていきたい”
という思いが沸き起こってきます。
そうなりますと、
ついつい気持ちが焦ってしまい、
細かい指使いや内声の読み分け・聴き分けなど、
細かい部分が大雑把になってしまったり、
流されてしまいがちになります。
“鉄は熱いうちに打て”
は、あらゆる意味で、
ピアノにも当てはまると思います。
一番最初の段階で、
○指使いを定める(練習の過程で弾きにくい箇所は臨機応変に対応)
○ペダルの踏み替えはどこでどうするとか、
○ここの箇所はどういう風に弾こうか、
といったプランをだいたい決めていき、
細かい部分までしっかり丁寧にみておくことで、
最後の仕上げ段階で差がついてきますし、
練習中の苦労の度合いも変わってくるように思います。
そんな風にはならない、
という方も多くいらっしゃるかと思いますが、
私は早く弾けるようになりたいがために焦ってしまうタイプです。
その対策として、
まず、一番始めに、
しどろもどろのとちりまくりの状態でも、
何がなんでも頭から最後まで1回通して弾いてみます。
初見では難しすぎて弾けないところは、
左右のいずれか片方・主旋律を弾く方の手で弾きます。
1回通して弾いてみることで、とりあえず曲の姿がおおまかに見えます。
○ここの箇所は弾きやすいな
○ここは指使いを細かく丁寧に読んだ方が良いな
○ここはポリフォニーになっているので、各声部の整理をきっちりした方が良いな
などといった具合に、
自分にとっての要注意ポイントをチェックしていきます。
次に、
“今日は最低ここの小節までは、きっちり丁寧に読もう”と、
自分の中で曲のブロック分けをします。
練習時間が限られているため、
“広く浅く”攻めるよりも、“狭く深く”攻めていく
のが私流です。
ただし、曲のブロック分けは、
曲の規模によって、するときとしないときがあります。
譜読みは、まさに“急がば回れ”だと思います。
先を急ぐからと、危険を孕んだ近道を行くよりも、
多少の時間や手間がかかる回り道であっても本道を行く方が、最終的には早く目的地に着く。
新しい曲の譜読みをしているとき、
ついつい近道をしようとしている自分を戒めるために、肝に命じるようにしています。
それでも、
「あ~、最初にもっと丁寧にみておけば良かった…」と思う羽目になっております(笑)
地道にコツコツと、
焦らなくても大丈夫
が、合言葉です。