スターバックス・コーヒーの店舗の中には、
地域の文化を世界に発信することをコンセプトにした
ランドマーク ストアと呼ぶ店舗があります。
神戸には２つの店舗があって
一つは、神戸メリケンパーク店、
もう一つが神戸北野異人館店です。
スターバックス 神戸北野異人館店
また神戸北野異人館店は、
日本全国のスターバックスの店舗で３ヶ所しかない
登録有形文化財となっている店舗の１号店です。
私が訪れたこの日、数名の外国人観光客が
店舗建物の外に設置されているベンチで
珈琲を飲みながら寛いでいる姿が
悔しい位に西洋館とマッチしていて
まるでこの建物を建設した当時の風景を
見ているかのようでした。
スターバックス 弘前公園前店
登録有形文化財のスターバックス弘前公園前店。
この建物は、映画『八甲田山』で知られる
明治３５年の八甲田雪中行軍遭難事件で
雪中行軍を行った陸軍第八師団の師団長官舎として
大正６年に建築されたものです。
スターバックス 鹿児島仙巌園店
登録有形文化財のスターバックス弘前公園前店。
明治時代の産業革命遺産であり
世界文化遺産にも登録されている仙巌園に隣接する
登録有形文化財の『旧芹ケ野 島津家金山工業事務所』を
リノベーションした店舗。
神戸北野異人館店
この西洋館は、１９０７年（明治４０年）に、
北野町１丁目にM.Jシェー邸として建設されました。
その後、朝の連続テレビ小説『風見鶏』の
主人公のモデルとなったドイツ人のパン職人、
ハインリヒ・フロインドリーフの所有となり、
その息子のフロインドリーブ２世に
受け継がれました。
北野物語館として１階がカフェ、
２階が資料館展示室として運営されていましたが、
２００９年３月から
スターバックス神戸北野異人館店として
運営されています。
この小さな建物は、かつて資料館だった時に
入館券の販売所として利用されていたものです。
フロインドリーブの方はというと
現在、神戸市中央区生田町の
旧神戸ユニオン教会の場所で
ベーカリー&カフェ『フロインドリーブ』として
営業をしていて２０２４年で
創業１００年を迎えています。
フロインドリーブの店舗は、
これまた美しく平和で静かな空間で
２０２２年９月に名所巡りで訪れた時のことを
ブログで書かせてもらっています。
面白いのが、
どちらもカフェの店舗として運営されていて
どちらも建物が登録有形文化財として
登録されています。
北野異人館店舗 内部
店舗の玄関を入ると階段だけがあって
「らっしゃい。今日はどうさせてもらいましょう！」的な
注文を受け付けてくれる場所がなく、
ここでじっと待っていれば
その内に店員がやってくる雰囲気も無かったので
恐縮しながら店舗内の奥へと進むと
注文を受けるカウンターを発見して
無事に注文を完了。
後は好きな部屋を選んで寛ぐだけ。
私が選んだ部屋は、壁一面に絵が飾られている部屋で、
どの部屋もほぼ満席でした。
スターバックスの物足りない点が、
このプラスチック容器。
同じコーヒーを飲んでも
ガラス製のコップや陶器の器で飲んだ方が
私の脳は、美味しく感じるんですよね。
他にも装いの違う綺麗な部屋が数部屋あるので
その日の気分に合う部屋で寛ぐことができます。
もう一つ気になったことは、お客さんの数と比べて
設置されているトイレの収容人数が少なく感じたこと。
元々、個人の邸宅であり登録有形文化財でもあるので
建物を改造することが簡単に出来ないことが要因かな。
総評としては、
静かで平和でお洒落な空間で寛げるので
また利用したいと思える場所でした。
皆様、私の趣味である名所巡りに
お付き合い下さりありがとうございました。
次回の名所巡りの際もまた
同伴して頂ければ嬉しく思います。
催眠療法＆心理療法
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