自作自演 | 神戸カウンセリング花時計

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催眠療法&心理療法
悩みの解決やストレス解消、日常の出来事や思いついたことを自由気ままに掲載



2017年 名古屋市内の地下鉄のトイレで
50歳の男が何者かに背中を刺されて
病院に搬送されました。

男の話に不審な点を感じた警察が追及すると
会社を休みたくて自作自演をしたことが判明し、
男は逮捕されたとのことです。



ぱっと思うのは、
「50歳にもなってこの男は、
一体何を馬鹿なことをしているんだ。」
となるのですが、

男の背中の傷がかなりのものだとしたら
男は、相当精神的に
追い詰められていたのかなと。

第三者から見て「なんて馬鹿なことを」と
思われる行動をするまでに
男の身体と心には
何らかの予兆があったはずなんですよね。


頑張り、責任、根性と言ったように
精神論が好まれてきましたし、
そのような人物が好まれてもいましたが
何でも過ぎることは宜しくありません。


私達は、興味や楽しく感じることなら
徹夜してでも続けることができますし、
そのために身体が疲れ切っても
精神的な疲労は殆どありませんから


自分のタイミングで休息や睡眠などをとり、
身体の回復を図れば心身ともに
回復させることが出来ます。


ところが義務や責任や何らかの不安によって
自分を精神力と言うような何かで
力づくに動かし過ぎると
本人の無意識が強制力を持って
制止してきます。


意思と無意識が対決すると
どちらが勝つかのかは、
催眠の現象を思い起こしてもらえば
分かると思いますが、


腕を曲げようとしても
曲げることが出来ない。

立ち上がろうとしても
立ち上がることが出来ない。

これらから私達は、
意識より無意識の選択が
優先されることを見て知ることができます。


無意識にとって社会性とか常識は二の次で
気分や気持ちや身体に不調を起こしてまでも
目の前のことに対処してきます。


良い睡眠がとれなくなる。
意欲が湧かない。疲れが取れない。
体がだるい。眩暈がする。動悸がする。
息苦しい。起き上がれない等々、
色々な身体の反応を起こして
対処しようとします。


これらの不調は、最初はやんわりと
予兆の如くの反応が多いのですが、
それらを無視して不調の原因となることを
強い意思で続行しようとすると
意思と無意識の対立がさらに激しくなります。


鬱状態となったりパニック症状となったり、
今回の会社を休むために
自傷行為を起こした男のように
とんでもない行動を取ってしまったりします。


そうなる前に仕事を休むことによって
身体を休め、精神を休めることが
大切なことになります。


仕事を休み、身体を休めても
精神を休めることが出来ないと
本当の意味での疲労回復が出来ないばかりか、


仕事を休んだことによって
本人をそこまで疲弊させた無意識との対立軸が
顔をもたげて心の病と言われる状態を
さらに強めてしまうこともあります。


身体や精神をそこまで疲弊される
無意識との対立軸の価値観について
存在を感じるようになったら
それらを改善を図る時期に来ていることを
教えられていると
考えても良いのではないでしょうか。



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