季節を問わず毎回MS温湿布を5袋持ち帰る患者さん。
かぶれてないですか? と訊いても「大丈夫」、暖かくなって来たし冷湿布にしてもらわなくてもいいですか? と尋ねても「これでいい」。
その方がある時ポロッと「この湿布を
貼ると痒くなるんだよね」とのたもうた。
ななな、なんですと?😨
患部を見せてもらうと貼付部位辺りが赤くなり、皮膚も少しでこぼこしている。ダメ、ゼッタイ。のレベルだ。
聞けばもうずっと以前からだという。
なんで今までシラを切り続けた⁉️
いや、過ぎたことはまあいい。
僕「この湿布は止めてもらった方がいいですね」受話器取りつつ疑義照会の構え
患「いいよ、このままもらって帰るよ」
僕「だけど●●さんにこの湿布は合っていないようですよ?」
患「いや、せっかく先生が出してくださってるんだ、このまま使うよ」←待て待て待て待て。
僕「いやいやこのまま使っても痒いのは治りませんし、もっとひどくなりますよ?」
患「だけど先生が気を悪くしないだろうか…」←出た! 忖度!
僕「あのー…『副作用』って知ってます?」
患「? 知ってるよ?」
僕「これ、副作用ですよ」
患「ええっ」←⁉️
僕「副作用なら先生は絶対に気分を害したりしませんから。むしろ黙ってる方がまずいですよ、ちゃんと伝えましょう」
患「そうかー。じゃあお願いしようかな」
無事に湿布は中止になり、かぶれが改善した後は塗り薬に変更になり、現在は落ち着いている…と思うのだがまだ何か秘密があるかも知れない。信頼して何でも話してもらえる関係を築くにはまだまだ精進が必要だ。
ちなみに医師の名誉のために言っておくが、これしきのことで「オレの処方にケチをつけるな!」などと怒る先生では断じてない。