最近の柔術の稽古では、
相手と接触している部分を触らずに崩す
という非常に高度な合気を訓練しているが、その点について伝説の柔道家・三船久蔵十段の動画が非常に参考になるのでここでも紹介してみたい。
何度見ても素晴らしい。これぞ柔術!これが本来の柔道であり、嘉納治五郎先生が目指していた日本人ならではの柔道ではないか。
三船先生は身長159 cm、体重55 kg という女性並みの小さな体格だったにも関わらず180や190cmの巨体をいとも簡単に、まるで人形を扱うかのごとく投げ飛ばす。塩田剛三先生も同じくだが、そこに日本武術本来の面白さがある。
相手が引けばこちらは回りこむ、
相手が押して来たらこちらは斜めに下がる
引かば回れ、押さば斜めに
相手を球、自分も球とすれば、この動きこそが自然となる
三船先生がもし今生きておられたら、是非投げられてみたいものである。