ある日の昼時のことでございます

昼食を終え、教室に向かっておりますと

私の後ろで2人の男子学生が話しておりました

A「お前体重なんぼなん」

B「55、6ぐらい」

A「身長は?」

B「172」

A,B『まぁ痩せ型ぐらいやな』

私(ガッリガリやろがい!!)



お疲れ様です

心の中で吉本新喜劇ぐらいこけながらツッコミました、2回生の南谷です

「お前もガリガリやで」なんて今更な指摘はナンセンスなのでやめましょう。身長体重ともに男子学生Bプラス3ぐらいあります、、、



食トレ大事!





本日のメニューです


ポーアイ寒いね

各々必要なことを淡々とこなしていきましょう

僕は1週間ぶりに4種目しっかり泳いで400IM泳ぎきれるか不安になってきましたガクブル


いったん予選で様子見〜〜〜

(こんな舐めプしてて大丈夫かな、実はけっこう不安)









関国3日前ということで

京大に行った時に


神大の日記関国に向けて燃えすぎやろ


と言われましたが、3日前ともなって燃えない日記など誰も読まないでしょう


てことで祭りの前の静かな炎

燃やしていきましょう





さて、みなさんの『目標』はなんですか?



うんうん、自己ベスト?優勝?インカレ?

はるかの作ってくれる目標表見ろって?














想像力が足りないですねぇ



私の聞いてる『目標』とは

「水泳人生における目標」です


先日の兵庫県選で現役を引退された関学出身の平井佑典さんをご存知でしょうか

県選に出た人はラストレースを見たのではないでしょうか


彼はレース直前、スタート台の上で叫ぶというルーティンを行っており、県選では練習拠点であった関学の人たち全員(もしかしなくてももっと会場にいた多くの人)が彼の咆哮に呼応して叫んでました。


この時のことを平井さんは神戸新聞のインタビューにて

『目標としていた応援される選手に少しはなれたかな』

と仰っていました

(僕のうろ覚えで書いてます。おそらく6月10日か11日の記事です)



また、私が高校の時に顧問の先生が常日頃仰っていたのが

『速い選手じゃない、強い選手、応援される人になれ』

です



『速い』と『強い』の違いとはなんでしょう


競泳とはタイムを、泳速を競うスポーツですから、一般的には速い人が強いのでしょう


しかしそんな単純なことを言っているのではないことはわかると思います


私が今思いつくのは

選手としての『強さ』

人間としての『強さ』

です



まず前者について

『速い』選手というのはベストタイムが速い人のことを指すと考えます

それに対して

『強い』選手というのは粘り強さであったり、勝負強さを持っている選手のことだと思います


例えばたいていの全国大会では予選と決勝があります

国際大会ともなると準決勝含めて3本です


予選でしっかり狙ったタイムを出し、決勝に残る

そして決勝ではベストパフォーマンスを出す

これがいかに難しいことかは速くなればなるほど感じることでしょう、個人に加えてリレーもあればなおさらです



いくら速くても1日に1本しか速く泳げない選手はただの『速い』選手です


その日でレースが3本目であっても4本目であってもベストが出せるというのが選手としての『強さ』

ではないでしょうか




続いて後者

これは様々な基準があるとは思いますが、例えば


挨拶や片付けなど当たり前のことができる『強さ』

しんどい練習などの逆境に負けない『強さ』

周りのことを気にかけて人を支えられる『強さ』


などなどです


かずまと一緒に京大行ってから京大の日記を何本か読んだのですが、練習メニューの後に作成者とマネさんやトレーナーさんに感謝していました


毎日の当たり前に感謝する

これも立派な『強さ』だなと思います。もちろん毎日やるからといって形式的なものだけになるのは避けたいですが

タイムとってもらった時、道具を下げてもらった時、ビート板を準備・片付けしてもらった時

気づいた時に「ありがとう」と声をかけるだけで意識は変わると思います





私は後者の『強さ』があってこそ前者の『強さ』を手に入れられると思っています。


またこれらの『強さ』を持った人が『応援される人』ではないでしょうか


前述させていただいた平井さんはジャパンオープンで3位になってます。そんな人ですら『少しはなれたかな』です


県選の時にアッププールで泳いでいるとプールの上から

「入ってもいいですか?」

と声をかけられ、見上げると平井さんでした

余裕で入れる間隔はあったのに、先に泳いでいた私に丁寧に断ってから入るその姿勢がとても印象に残っています


普段誰の間でもお構いなしに入ってアップする自分が恥ずかしくなりました。別に迷惑をかけてるわけではないと思うのですが、謙虚さというのはこんなにもカッコいいのかと、、、








私の水泳人生の目標は『強い』人になることです


ここ1番で結果を出せる勝負『強さ』

逆境に折れない辛抱『強さ』

人から頼られる心『強さ』


この教えに出会うまでに15年かかりました

のみこんで自分の中に落とし込むのに3年かかりました

休憩を1年挟みました

動き出してから1年経ちました

残り2年、、、


可能な限り突き詰めて

気づけば自分の周りの人みんなが応援してくれる

そうして引退できたらいいですね





なぜこのタイミングでこの話をしたかというと

去年一年間を神大水泳部で過ごして、

関国という試合が1番『強さ』の証明に適していると感じたからです


ほとんどの人が予選、決勝を泳ぎ、予選落ちしてしまう悔しさも、みんなからかかるプレッシャーも、勝った時の嬉しさも、神大水泳部みんなの感情が1番色濃く出る試合だと思ってます


今話せなかったらもしかしたら卒部するまで話さないかもしれませんでした、いさき当ててくれてありがとう


私は決してみんなに思想を押しつけたいのではなくて、

できてないやつはダメだとか思ってるのでもなくて、


こうして文章化することで改めて自分の中で整理できるし、

今現在の自分の考えを残すことができるし、

自分ってこう思ってるよってことが少しでも仲間に伝わると嬉しいし、

ついでにみんなが少し考えるきっかけになれば、

って感じです



押しつけたいわけじゃないって書いたけど、

この土日、

『強い』自分、証明してみませんか

『強い』神大、見せつけてやりませんか

ライバルからでさえ『応援される』、そんなチームになりませんか


少なくとも1人は応援してくれてる人がいます


甲南のまいさんからです


このメンツに一回生4人

支える力は絶対に『強い』








最後に最近私が心に留めている言葉を書きます

Alea jacta est.

日本語訳:賽は投げられた
ローマ帝国皇帝ユリウス・カエサル・シーザーが戦争に向かう兵士を鼓舞した時の言葉です
事は運命に向かって進み出したのだ。やるしかない

三重県短でインカレが切れなくて、IM泳ぐのが嫌になったんですけど、
関国はすぐそこに迫ってたし、エントリーはもうすでに締め切られたし、あとはレースで全力を尽くすしかない









賽は投げられた
やるしかない
『強さ』出していこう



関国まで3日


表彰台からの景色はきっと誇らしい

はやとさんとなら一層









創漣