神戸高校ボート部男女学生各位

こちらも以前に説明している艇の方向修正について掲載します。

まず、Coxのラダーリングについて
Coxはまず基本操作として1.の1)と2)を理解してください。隣りと接戦になったときに、ブイにあたらないよう正しくラダーを引いたはずが何故だかスターンがブイに接近してしまい、あせりまくってラダーをさらに引いてしまい、艇に急ブレーキをかけてしまうことがあります。これは回転の中心が艇のどこにあるか理解できていないからです。隣の艇やブイから離れようとしても、艇のトップはCoxが意図した方向に移動しますが、スターンは逆方向に移動します。

また、Coxだけでなくスカル艇も共通事項として、高校生のレースでは2.5)はかなりの頻度で起こります。ライバルの気になる艇が隣のレーンにいると、どんどんそのレーンに侵入してしまい、あげくのはて衝突してレースから除外されてしまうとか。どんなにあせっても、隣のレーンには近づかないこと。むしろ離れるぐらいの気持ちでちょうどよいぐらい。このようなケースがかなりの確率で起こりうることを認識したうえでレースに臨んでください。

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次に、スタート地点でステッキボードにつけた後の方向修正について図を見てください。スターンをつかまれて固定されている状態で方向修正したいとき、Finishまわりの角度でいくら腕漕ぎを強く漕いでも漕いでも方向を修正できない、むしろ逆に悪化傾向。初心者のスカル艇でかなりの確率で見受けられます。この理由はとても簡単で、赤線のように2つのベクトルに分割して考えれば理解できます。Finishまわりを漕いでは意味がない。できるだけCatch角度を深くとって、Catchまわりを漕いで方向を修正するべき。その方が艇の方向を修正するベクトルを長くすることができます。


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衝突などの事故がないよう安全にレースを楽しんでください。

神戸高校ボート部コーチより