神戸高校ボート部男女学生各位

下記も以前から説明しているとおり。今回は動画によるイメージトレーニングがどれほど重要かについて再度説明します。

単行本「栄光と狂気」が部室にあると思うので探してみてください。少し古い本です。USA代表チームのシングルやダブルスカルの選考に関する実話に基づく小説です。20年ぐらい前に映画化されていて、日本でも上映されていました。この本はウッドやビグロウのnegativeな内容が多く、いろんな苦悩が書かれていますが、唯一positiveな内容で、皆様に一番読んでほしいのは第27章ダブル・スカル決勝、です。オリンピックの決勝の優勝のシーンです。

 

 

・・・1500mでも、ベルギーはまだ一艇身先行していた。「ジーランド!」とルイスが指示した。ニュージーランド選手の漕法に切り替えろ。背を伸ばし、ストロークを短めにしろ。・・・ついにベルギーと並んだ。「イースト・ジャーマン!」さらに背を伸ばし、東独選手のように姿勢を高くしろ。これは二人が疲れたときに、だれを払拭するために使う漕法だった。・・・アメリカが1.5秒差で勝った。ルイスとエンクイストはメダルを獲得した。・・・


これがまさにイメージトレーニングの応用編。彼らは練習でさんざんニュージーランドや東ドイツの漕ぎを理解し、イメージトレーニングを積んでいたのです。動画がyoutubeにありました。彼らは1000mで5位なのに大逆転で優勝!!すごいですね。大学のボート部でも、乗艇直前に理想とする動画を確認するだけで練習効率が格段に上がることが多々ありました。また、レース中に「オーストラリア5本」とか「ルーマニア5本」とかのeventを使うケースもありました。神戸高校ボート部ではスキルの上達に応じて、または各個人の漕ぎ方の特徴に応じてゴールイメージとする推奨動画を変えることがありますので、連絡した動画はよく見ておいて下さい。

 

神戸高校ボート部コーチより