寝苦しさが続き夏布団に変える。

大雨の後の涼しさもあり快適な朝を迎える。

漸く五月らしい気分を味わう。

残り僅かな爽やさに浸る今日この頃。

 

 

本日の金言

振り返れば逆境ばかりの人生だった。

チャンスを活かせず現在に至る。

(縦に直らないのですみません)

 

 

天国の彼女との別居が始まり今日で五か月。

毎日毎週は早く感じるのだが

ひと月が経つのが異様に遅く

月命日が来る度に まだ、という気持ちになる。

 

本来しんみりと沈む住職の読経も

痴呆が進む義母の爛漫さで少し気持ちが救われる。

逆に落ち込みが増す義父の落ちた肩に

子に先立たれた親の苦しみを知る。

 

 

若い頃に限らずだが楽しみが控えていると

それまでの時間が早く感じると聞いた。

待ち遠しさが時の刻みを左右するのだと知った。

待ち遠しさとは幸せや喜び、楽しみに限られる。

 

目標を失ったからか待ち遠しさという感情が湧かなくなった。

今は必要ない感情であるようさえに思えている。

イベントや旅行前のワクワクした高揚感が

遠い想い出のように懐かしく思える。

 

とは言え、不幸かと言えば実はそうでもない。

幸せであるとは決して言い難いが

世を儚むような荒んでいる訳ではない。

不幸ではないと思える事自体が実は幸せに近いのかも。

 

 

先日あるお客様を施術後階下までお見送りした際に

施術のおかげで何年か振りに良い睡眠がとれた、と言われた。

普段他のお客様からも同じように言われてたのだが

何故かその時にはその言葉が心に染み入った。

 

当たり前の事は五感で感じとる事を忘れがちになる。

五感に限らず感謝の気持ちなども同じ事が言える。

毎日の何気無い、さり気無いは見逃される事が多い。

実はその中にこそ自身にとって大切なものがあると思う。

 

母親が当たり前に食事や洗濯、身の周りの世話をしてくれた。

あの頑健だった母は今は痴呆であり施設で静かに暮らしている。

彼女は私の人生を助ける事に全力を尽くし天国へ旅立った。

悔やむべきは素直に有難うと面と向かって言えなかった事だけ。

 

先日恩送りという言葉を聞いた。英語でPay It Foward。

母に彼女にはもう返す事ができない恩を誰かに返していく、

そうする事が私の贖罪であり償いであると思えている。

私の施術で、私の日常でそう努める事が目標と言えるかも。

 

 

抱えきれないたくさんの恩を返していく。

さて、面白くなってきやがった By次元大介