三月に入り寒さが増す。

今年の冬の最後の足掻きに

買ったばかりのコートは暫くお預け。

彼岸明けが楽しみの今日この頃。

 

 

本日の金言

 

喪が明けて暫く経つ。

そろそろ再起動を意識し始めている。

 

 

 

先日近隣の街路樹が剪定されていた。

切り落とされた枝に蕾をみて

花の名前は分からないながらも

作業員にお願いし少し分けていただいた。

 

現在は預かって育てている観葉植物と

一昨年に植え、未だ実をつけるミニトマトが

殺風景な施術場に飾られている。

新しい仲間が増え気分が揚がる。

 

日毎に蕾が大きくなり

昨日から開花が始まろうとしている。

花の名を調べるのにスマホのアプリがある。

便利な世の中になったとつくづく思う。

 

それが木蓮であることが分かったと同時に

スタレビの名曲の木蓮の涙が頭に浮かんだ。

心の中でその曲を思い返してみる。

まさに今の私の心境そのものだった。

 

 

昨日は彼岸入りでお寺さんの月参りがあった。

とても親しみの持てる若い住職さんだが

幼少期からカトリックの教えしか知らない私は

どうも仏教における死の解釈が理解できない。

 

人は死ぬと輪廻転生とかで生まれ変わるらしいが

私は天国か地獄に行くとしか思っていないので

父やら姉やら、彼女も今も何処かにいるだろうか。

逢えも出来ない生まれ変わりなど私にはいらない。

 

人は二度死ぬと聞いたことがある。

一つは肉体が死んだ、もう一つは人から忘れられた時。

そうであれば私の大切な人たちは半分だけ

未だ私の中では生き続けているという事になる。

 

 

これからも木蓮の枝を大切に育てようと思う。

それは哀しみ続けるためでなく彼女を死なせないため。

木蓮の涙が一生離れられない曲になった。

大好きなスタレビが一層好きになった。

 

 

彼女から植物を育てる事を褒められた記憶がある。

褒められて人は伸びるというのは満更嘘ではない。