オススメコミックです!
みなさんこんにちは!岸本です。
そろそろ暑さで体がだるーくなってくる時期ですね・・・
家にいても外にいてもどうも調子が出ないなどありませんか?
よし!というわけで今日は私自身も気合を入れるべく、私の今一番推したいコミックをご紹介したいと思います!
こちら、来年2011年に実写映画化予定のコミックです!
岳 石塚真一 小学館ビックコミックス
山男ってご存知ですか?山を愛して山に暮らす、そんな男の話です。
にか!っとした笑顔が特徴的な元気いっぱいの山岳救助ボランティアをしている主人公。
世界中の山という山を登り、山のすばらしさも山の厳しさも知っている正真正銘の山男です!
ストーリーはこの三歩君が拠点とする日本アルプスでの生活や救助を通して、さまざまな人と触れ合っていくことで展開します。
ひとつひとつのお話はわりと独立していて読みやすいんですが、今日は特に私の印象に残った話を
この表紙の3巻からご紹介したいと思います。
※少しグロテスクな表現もあるので苦手な方はご注意ください
ある日、冬の日本アルプスで、一人の青年が行方不明になりました。
失踪から7日、捜査は打ち切られます。悲しみに暮れる両親・・・
死んだとわかっていてもあきらめきれない両親は、息子を探して山へ登り続けます。
事故から半年後、息子が見つかるかもしれないと連絡を受けた父親は
息子は生きているかもしれない。そんな希望を捨てきれない父。
そんな時、以前からの捜索の甲斐もあり、とうとう三歩が息子らしき遺体を発見します。
やっと息子に会うことが出来ると、三歩の声がするほうへ駆けていく父。
しかし、遭難から半年以上たった息子は、父親の考えていた以上に痛々しく、悲惨な状態でした。
ぼろぼろの服、複雑に折れ曲がった手足、異臭を放つ体。父は思わず絶句します。
あまりにもグロテスクな現実に、この死体が息子だと認めたくない感情が爆発します。
父は、これは息子ではないと拒絶してその場で気を失ってしまいます。
目が覚めると、目の前で三歩が死体を移動させる準備をしていました。
やさしく話しかけながら、ゆっくりと体を元の形に戻していきます。
三歩が語りかけているそれは、山で朽ち果てた無残な死体ではなく
まぎれもなく心待ちにしていた息子でした。
私は岳のこういう部分が大好きです。
三歩は確かに力も強いし山岳救助の腕はとてもいいですが、
それでも一人で10人も20人も背負って走ることのできるスーパーマンではありません。
奇跡的な救出もあれば、助からなかった命、助けられなかった命も数え切れないほどあります。
山岳救助の知識や経験が豊富だからこその、死の決断がたくさんあります。
けれどその助けられなかった命に対しても、三歩は生還者に対するそれと同じくらい心のこもった笑みで
「よく頑張った!!」と言ってくれるんです。
この「よく頑張った」は三歩の口癖でもあります。この口癖に救われた命がたくさんあります。
この漫画を読むとたくさんの「よく頑張った」が出てきますが、
どれも私は大好きです。
この作品はぜひ、たくさんの人に読んでもらいたいです。
グロテスクな表現もいくつかあります。笑顔にあふれた話もたくさんあります。
山岳救助ばかりでなく、思わず笑ってしまうような話もたくさんあるので、
重たくなりすぎず読みやすいと思います。
また、手を抜くことなく本当によくリアリティを追求してあるので、
実際に山登りをしたことのある方ならなおさら楽しめると思います。
大切な人にこそ読んでもらいたいコミックです!
楽天ブックス(別のお話が少し読めます)
http://books.rakuten.co.jp/rb/1789813/
ビッグコミック公式(1話が読めます)