昨年の夏、ある小6の生徒が「私立中学を受験したい」と言い出して半年間、入試対策の授業を毎日のように自分がしたり、他の講師に指示してやらせたり、時には寝る間も惜しんで情報を調べたり、考えたりして、15日に受験を迎えました。受験科目の中でどうしても苦手としている科目が1つあって、模試を受けさせたりしてもなかなか成績が上がって来ず、すごく心配していました。私立中の入試といえば早い子だと、小5の夏とかから始める子もいるでしょうが、まるまる1年遅れている状況で、「いかに間に合わせるか」を考えに考えました。
最初、お母さんにお願いされた時は「この時期からだと間に合わないかもしれないけれども・・・」という話で、正直私も「間に合わないかも・・・」と思いました。
最近、試験まで1ヶ月を切ったあたりでも「ひょっとしたら間に合わないかもしれない」と気分的にもブルーになることも多かったです。
でも、私のポリシーが、「たとえ無理であっても、やらずにあきらめるのではなく、とりあえずチャレンジしてみろ」なので、たとえ運が悪く不合格であっても半年間やってきたことは無駄にはならないので、とにかく本人のモチベーションを維持してあげることを重点に考えました。それに彼は見事に応えてくれて『合格』してくれました。昨年度にも1人同じような状況で合格してくれた生徒がいるので、2年連続で間に合わせることができました。今はほっと一息つきたいところではありますが、次は高校受験の生徒がいるのでまた大変な日々がもう少し続きます。
受験は大きなイベントで、それを成功に終わらせるのには何が必要か・・・?
今朝、「はなまる」を久々にテレビで見る機会があって、医者の話をしていました。「病気を治すのは医師や家族といった周りのサポートが大切」とか、医師側として「自分のわからない分野の治療は、積極的に他の医師を紹介する」とか、本人からすれば当たり前のことではあるが「自分が治ろうと思ってあきらめないこと」・・・など、よく考えたら『勉強』とも共通なところがあるなと、思いました。
受験をするには事前に一生懸命に勉強しなきゃいけません。家でも学校でも塾でも場所がどこであっても・・・。塾や学校は勉強しに行くところなので、環境は整っているはずです。でも家は日常生活をしている場所なので、必ずしも勉強場所として適しているかどうかはわかりません。
それをどう適した場所にするか・・・、それはもちろん家族のサポートがないと不可能です。子供が塾でやったテストをもらって点数が悪かったら叱る、テスト前は塾に積極的に行かせる、受験生がいれば自分が見たいテレビがあっても少し我慢する、すぐに塾に相談する・・・とかいろいろあるはずです。何もしない=あきらめた、と塾は判断します。もちろん塾側も、英語担当の講師が、理科や数学を質問されてわからないことや曖昧なことがあれば、積極的に他の講師にまわしたりして答えはすぐに返してやらなければいけません。そして一番は本人が「もっと勉強しよう」とか「がんばって志望校に合格しよう」という強い気持ちを持つかどうかです。
それがなければはっきり言って塾に来る意味はありません。最初に言った小6の彼の場合は、本人も家族や塾のサポートもすべてうまくいった結果だと思います。うちの塾の他の生徒の中にも、彼を見習ってほしい生徒が何人かいます。時間はかかるかもしれないけれども頑張って叱咤激励していこうと思います。