ある授業風景の1コマから。。。
(K) 「前回の宿題の答え合わせをしようか。」
(生徒) 「宿題忘れました。」
(K) 「どうして忘れたの?」と理由を聞き返しました。彼の答えは、週末に文化祭とおばあちゃんの誕生会があって、丸2日間勉強する時間が無かったというものだった。厳しく言うなら、「時間は作るもの。それは理由にならないよ。」と言い切って、「今度から・・・」というような話をするのだろうが、今回の私は違った。
この生徒は中3である。当然ながら高校受験を控えている身である。
しかしながら、この生徒の家庭は、おばあちゃんの誕生日に家族みんながお家を訪ねてお祝いをするのである。とても素敵なことだと思った。私の想像だが、毎年この誕生会は恒例行事として開かれているのだろう。
ここは学習塾なのであまり世間話をするわけにもいかず、その辺りの詳しい話はしていないが、とにかく
「それなら仕方なかったのかな。みんなでおばあちゃんの誕生日に集まるなんて、家族が仲良くていいことだね。」とだけ言って授業を再開した。たぶん、うちの塾長もこういう状況では、同じように怒らないだろうな・・・と思いながら。。。
彼の英語の授業では今『関係代名詞』を教えている。
私は、ホワイトボードに2文書いて、それを1文にするように指示した。
① ” I have a grandmother.”
② ” She is loved by my family.”
答えは、
” I have a grandmother who is loved by my family.” である。
それを解かせた後、
「○○君のおばあちゃんのことだよ。」と付け加えた。すると彼は恥ずかしそうに笑った。
それから一週間後の次の授業では、もちろん宿題をやってきたのはいうまでもないが、毎週実施している英語の単語テストもいつもよりも高得点で合格! 彼なりに頑張ってきたのだろう。
私は思う。生徒はひとり一人性格が違う。家庭環境も違う。そして、その日その時間の心や体の状態も違う。
そんな時に、どんな言葉をかけたらいいのか、またどんな指導が適切かを考えるように心がけている。
そうすれば、必ず、子供たちの可能性を伸ばしてやることができると思う。
~講師Kより~