一斉休校期間中、俄然クローズアップされたのがオンライン授業。今後もオンライン授業の可能性を模索するうえで、振り返る必要がある。
全国各地で多かった声が通信回線の問題。
1.そもそもWi-Fi環境のない家庭があった。
金銭的な問題でWi-Fiを設置していない家庭もあれば、保護者が必要性を感じていないケースもある。スマホのパケ放題に加入していれば、ネットの閲覧は問題なくできる。PCがない家庭もあるし、PCでネットを見たければスマホとテザリングすればいい。
2.回線のつながりが悪い時間帯があった。
学校がオンライン授業を始めたこと、各企業でテレワークが始まったことなどによって、特定の時間帯にネット回線への接続が集中。Zoomでオンライン授業といっても、そもそも接続できない状態になった。YouTubeやスタディーサプリなどの動画も重くて見られない。
3.Classiやロイロノート、Googleなどのサーバーにつながりの悪い時間帯があった。
Classiかロイロノート。コロナ禍の前からオンライン学習を進めていた学校では、この2つのうちのどちらかを使っていたところが多いだろう。これらがことごとくダウンした。想定以上の接続が集中したと思われる。一斉休校で急遽、Googleを利用した学校も多いが、Googleもつながらないときがあった。
3,については、企業努力でずいぶん解消されたようだ。だが、1.と2.の問題はなかなか解決できない面がある。
学校レベルの問題ではなく、日本の社会構造という大きな問題になってくる。
残念ながら、先進国であるはずの日本は、オンラインの面では進んでいないと言わざるを得ない。
文科省は、『GIGAスクール構想』を掲げているが、PCやタブレットを配布するだけでは構想は実現しない。インフラの整備が喫緊の課題である。
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