教員の在宅ワークの現状は厳しい | 神戸国語教育研究会カプスのブログ

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当然のことながら、休校中だからといって教員は暇ではない

 

三密を避けるために輪番線で出勤し、在宅ワーク

在宅ワークで何でもできるかというと、そうもいかない。

個人情報の問題がある。

生徒の名簿一つとっても個人情報だ。

名簿が持ち出せないとなると、それだけで業務に制約が出る。

在宅で授業動画の作成、教材研究、課題の作成。

しかし、コピー機も印刷機も家にない。

教材も教科書以外に必要なものがたくさんあり、それを全部持ち帰るなんて到底不可能だ。

結局、学校で仕上げないといけない

 

輪番制で出勤すると、少ない人数で職員室をやりくりすることになる。

生徒がいないから、そこまで忙しくはないのだが、電話対応がある。

担当教員でないと正確に答えられないような質問電話がかかってくる。

定期的に家庭連絡を、となると、職員室から電話をすることになる。

前述の、教材を学校で仕上げたいのだが、家庭への連絡だけで半日くらい使ってしまう。

 

週に1回、課題の郵送

印刷と封入作業で半日。

生徒宅から返送された課題の整理で数時間。

その課題の点検がまたまた数時間。

 

オンラインでやればいいじゃないか、の声もある。

もちろん、一部はオンラインでのやり取り。

ただ、オンラインの発信もなかなか時間がかかる。

 

そもそも、教職員の健康面も考慮しなければならない。

通勤ラッシュを避けた時差出勤なので、学校の滞在時間は限られる。

ただでさえ出勤日が少ないのに……。

 

教職員にも家庭がある

子どものいる世帯なら、そこも問題になる。

授業動画を作成しているのに、部屋に子どもが入ってきてNG。

take3までかかった、ということがざらにある。

 

授業動画も、10分の動画を作るのに1時間くらいかかることがある。

ただしゃべればいい、というものではない。

生徒の動画の視聴時間には限界がある。

家庭のWi-Fiの環境、動画を閲覧するツールが整備されていないケース。

整備されていても、何時間もデジタルの画面を見るのは厳しい。

作成する教員もデジタル疲労だ。

 

土日も朝も夜も関係なく、仕事が家に持ち込まれている

 

これを在宅ワークなんて美辞麗句で語っていいのか。

 

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