「根回し」というと、なんだかいやらしい響きがする。裏から手を回しておく、あまりよくなイメージの言葉。
だが、職員室内においてこの「根回し」がとても大きな意味を果たすと思う。
何か新しいことを提案し、始めようと思ったら、多くの人の理解と協力が必要になる。まずは、管理職や部長級の人たちが「うん」と首を縦に振ってくれないことには始まらない。だから、会議に諮る前に、まずは責任のある先生方に、事前にあらましを打ち明けて、「いかがでしょうかね?」と意見を求める。意見を求めるといいつつ、その言葉の裏には「これで行かせてください」という強い意志をにじませる。
管理職・部長級だけではなく、ほかの教職員であっても、校務分掌で関連のある人には、会議で全体発表の前に、耳に入れておく。
こういった「根回し」がうまくいけば、会議でみんなが自分の案に理解を示し、賛同してくれる人がたくさんいる。すると、スムーズに会議が運ぶ。
せっかくの自分のアイデア。「根回し」といっても、何が何でも自分の考えを曲げずに貫きとおすためのものではない。そこで意見をもらったら、取り入れて改良する。
そうすることで、多くの人から理解され、賛同を得られるアイデアへとなっていく。賛同が多ければ、会議の時間も短くて済む。
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