キャベツくん

作:長新太

出版社:文研出版

ISBN:4580813979

 

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読んだ年齢:3歳〜

ママお気に入り度:★★★★★

ツブお気に入り度:★★★★★

図書館

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本当に衝撃をうけた絵本。

 

以前にも長新太さんの絵本を読んだことがあるのだが、

この絵本を読んで、もう一度それらを読み直したいと思った。

 

ある日、図書館に絵本を借りに行った時、

同じスペースに絵本研究の本が置いてあった。

その本で紹介されていたのが「キャベツくん」

 

ざっくり言うと、

「大人には理解できないけれど、

子供の心が強く惹きつけられる絵本がある。」

みたいなことが書いてあった。

 

大人が見て面白く感じなかったからといって、

それを勝手に選択し、排除してはいけない。

私はそういう風に解釈し、

「キャベツくん」を借りてみた。

 

ツブ、ハマる。

 

私もいつもより丁寧に読み聞かせをしてみた。

ページもゆっくりめくってみた。

 

おもしろい。おもしろすぎて、

なんかジ〜ンとくる。

 

Wikipediaで長新太さんの絵本を

「ユーモラスな展開と不条理な筋立て」と書いてあった。

言い得て妙である。

 

私は文章にも、絵にも、

その向こう側にある世界を感じた。

それは長新太さんの心象風景なのか。

 

別に紹介するが、氏作で

「ごろごろにゃーん」という絵本がある。

私はそこに共産主義的な、

どこか東欧のような風景を見た。

 

読者が考える余地を残す絵本はたくさんある。

けれど、この絵本はもっと個人の深いところに入り込んでくる何かがあるような気がする。

 

長新太さんについては、

またそれぞれの本の紹介の中で、

語っていきたいと思っている。