よるくま

著:酒井駒子

出版社:偕成社

ISBN:4033312307

 

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読んだ年齢:3歳〜

ママお気に入り度:★★★★★

ツブお気に入り度:★★★★☆

図書館→購入

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もう、なんか、

出会えてよかった〜〜〜と思う絵本。

子供の頃に読んでいたら

どう思ったかわからないけれど、

母になって読むと、すごくジワ〜っとくる。

 

坊やが寝る前に唐突に語り始める

くまのこ「よるくま」との出来事。

お母さんがやさしく聞き返す。

2人はただ淡々と淡々と会話する。

 

どこかに行ってしまったよるくまのおかあさん。

探しても探しても見つからない。

その寂しさと絶望感を、

黒い涙で切ないほどに表現している。

子供の寂しいという気持ちは、

こんなにもこんなにも深くて悲しいものなんだと、

胸がギューっと締め付けられる。

 

そしておかあさんを見つけた時の

よるくまの表情。

なんとも言えない。

まだ喜びに転じられない、

ただただ切ない溢れ出る気持ち。

 

そのよるくまを抱っこして、

ひたすらに優しく暖かいおかあさん。

おかあさんもよるくまと離れることが辛かったんだろうな。

だから明日はずっと一緒にいよう。

 

きっと人間の母でも同じ。

暖かい我が子に癒されている。

 

本当に大好きで大切な絵本。