『橋のなんでも小事典』の最終回 | こばじぃのブログ

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三軒茶屋から山梨県上野原に転居した【ぢぢぃ】のアレコレ

2022/6/1:サイドバーに、
上野原情報メディア「めためたUENOHARA」による、
YouTube「八重山と、こばじぃ」をリンクしました

普段の居住スペースの周りに本が散乱している。

そう、色んなテーマでブログを食い散らかしているので、
その資料をしまう事ができなく、
あちこちに付箋を付けたままで放置されている。

そして画像も出番待ちフォルダーに溜まったまま…

なので、うまくまとめられるかどうか解らないが、
この『橋の…』シリーズは今回で終わりにしようと思う。



まずは橋の構造的種類。

説明は上図を拡大して見ていただくとして、
大きく分けると、
桁橋・ラーメン橋・トラス橋・アーチ橋・吊橋・斜張橋の6種類になる。
(業界などによって分類方法に若干の違いがある)

『桁橋』が歴史的には最も古く、
いわゆる“丸太橋”が原点だが、

これまでにも紹介したような、
石橋やガッシリとした木造橋などもあるが、
基本的には橋脚の無い、置いただけの橋である。


この中で個人的に好きなのが『トラス橋』である。

鉄橋の多くはこのトラス構造を持っているが、
地方の古い橋にも多く見られる。

例えばオイラのブログで紹介した『西沢泉橋』のようなヤツ。

これ、上部構造が無いので、
正しくは『ポニー・トラス橋』と呼ばれるらしい。
(“ポニー”とは「小型の」という意味)

ネットでトラス橋を調べていたら、
こんな素敵な画像が見つかった。

これ、徳島県の「青雲橋」という名の橋だが、
アーチ橋が逆立ちしたような姿をしている。

他の形式でもそうだが、
いわゆる“上路式”の場合、
例えば車でこの上を通過する時、
この橋の構造と美しさに気が付かない。

もったいない話である。(まぁ、橋の構造なんかに興味の無い方が多いだろうが)

2012年2月に開通した「東京ゲートブリッジ」は“世界最大級(日立造船HPによる)”のトラス橋である。

恐竜が向かい合っているように見えることから「恐竜橋」とも呼ばれる、
中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ橋であるが、
自転車も原付も、歩道・車道ともに走る事ができない。残念だ。
(まぁオイラが走る機会はないだろうけど)


そして道路橋に多いのが「アーチ橋」である。

アーチ部がどこにあるかによって3種類に分けられる。


『橋の…』の文中から:
近代の橋の支間長の変遷をたどると、
橋の形式ごとに、支間長が飛躍的に延びた時期が確認できます。
トラス橋は19世紀末のフォース橋(イギリス)の建設で一挙に三倍以上も長大化しましたが、
それ以後100年にわたり、支間長の延びはほとんど見られません。


で、画像を探した。

Wikipediaによると、
フォース鉄道橋(フォースてつどうきょう、Forth Bridge)は、
イギリス・スコットランドのエディンバラ近郊のフォース湾に架かる鉄道橋である。
全長2530mのカンチレバートラス橋で1890年に完成した。

(中略)
2015年に世界遺産リストに登録された。

それなりのメンテナンスも行われているのだろうが、
完成後125年も経っているのに、大したもんだ。

『橋の…』の続き:
アーチ橋は1930年に、フランスのバイヨンヌ、
オーストラリアのシドニーハーバー橋が相次いで完成し、
支間長は1.7倍に延びましたが、
トラス橋と同様、以後、長大化は頭打ちになっています。


フランスの橋は名前が記載されていなかったので確かではないが、これかもしれない。

ある方の旅ログから:
この橋はガロンヌ川(La Garonne)にかけられた最初の橋で、
ナポレオン・ボナパルトによって1810から1822年の間に作られたそうです。
橋のアーチが Napoléon Bonaparte の字数に合わせて17個あるのだそう。

という、「ピエール橋」らしい。

また、シドニー・ハーバー橋はこれ。


みんな美しいが、
日本が世界に誇る木造アーチ橋がこれ。

これまでに何度も流され、その都度再建された山口県の「錦帯橋」だが、
そのオリジナルは、1673年の建造であり、国宝にも指定されている。

 :

まだまだ書きたい事がたくさん有るし、
画像も何点か残っているが、この辺で終わりにしよう。

最後に、新桂川橋梁の画像。(1968年に中央線複線化に伴って供用開始されたトラス橋)

新桂川橋梁(しんかつらがわきょうりょう)は、
山梨県大月市の中央本線(中央東線)鳥沢駅~猿橋駅間にある、
桂川(相模川)に架かる鉄道橋であり、中央本線最長の橋梁である。
鉄道ファンには、中央本線の中でも屈指の有名な撮影地としても知られている。



うーん、名残惜しいが…♪