あまりにもおぞましい事件なので書く事をためらったが、我が“ドタバタ人生”における衝撃的な出来事だったので、掲載することにした。
1971年4月になると、
「群馬県で若い女性の行方不明者が続出している」
というニュースが流れ始めた。
そして、同年5月13日に前橋市の路上で、行方不明者の家族の私設捜査隊によって犯人が取り押さえられた。
彼は日本人とロシア人のハーフで、小学校の頃には幼女に性的いたずらをしたり、'55年には強姦容疑で執行猶予付きの判決を受け、その半年後に再び強姦未遂事件を起こして3年半の実刑判決を受けて入所した。
模範囚となった大久保は、'59年に出所。
その後、結婚して子供までできたが、'66年にはまたしても2人を強姦したかどで懲役刑となる。
'71年3月に仮出所した大久保は、父親を騙して“マツダ・ファミリア・ロータリー・クーペ”
を買ってもらい、これ以降、群馬県内の主要駅の近辺で“ガールハント(ナンパ?)”に明け暮れる。
ベレー帽をかぶり、ルパシカ(ロシアの民族衣装)を着て、小脇には小説を挟み、
「僕は美大出身の絵かきなんだけど、榛名山湖畔のアトリエでキミをモデルに…」
「僕は○○中学校の数学の教師なんだけど、その辺でお茶に…」
と、千人以上に声を掛け、150人近くが車に同乗し、十数人と関係を結び…
そして、8人を殺害し、死体を造成地や山中に埋めた。
逮捕後の自供によって判明した殺害へのヒキガネ。(というか被害者の決定的な一言)
①高校生Aさん17歳:3月31日殺害
「私の兄は検察官です」
②ウエイトレスBさん17歳:4月6日殺害
「私には警察官の旦那がいるんだよ」
③県臨時職員Cさん19歳:4月17日殺害
「警察と県警記者クラブに知り合いがいるから、アンタの事を世間に知らせてやる」
④高校生Dさん17歳:4月18日殺害
「父は派出所に勤務している。この前関係した事は強姦事件になる…」
⑤高校生Eさん17歳:4月27日殺害
「私のお父さんは、デモを取り締まる人を指揮している警察官だ」
⑥公社職員Fさん18歳:5月3日殺害
「あんたは教師じゃないでしょう。出所したばかりの大久保さんでしょう」
⑦会社員Gさん21歳:5月9日殺害
「私の父は刑事よ」
⑧家事手伝いHさん21歳:5月10日殺害
「最近刑務所から帰って来たんだってね。家族とも別居してるそうだし…」
なんと、41日間で8人もの被害者が出た!
8人とも2度目以降の逢瀬で殺害されてる。(初対面ではなかったのだ)
そして、身内に警察関係者のいる犠牲者は一人もいなかった。
こうなってしまった場合、絶対に言ってはいけないセリフ、「身内(知り合い)に警察関係者が…」
巷には“フリーセックス”だとか“性の解放”なんて言葉があふれており、郊外には“モーテル”と称する怪しげなホテルが林立していた時代。
1973年2月22日、死刑が確定。
1976年1月22日、東京拘置所にて死刑執行。
そして、1983年8月29日にTBSでドラマ化され、ビートたけしが大久保清を演じて話題になった。
- 続く -
ちょうどこの頃、サンスター文具から発売された、“ニコちゃんバッチ”と言われるスマイリーフェイスが流行りはじめ、写真を撮られる時には「ピース」といってVサインをするようになった。
未だに理解できない。
“Victory(勝利)”が、なぜ“Peace(平和)”なのか。
まぁ、たまにはあるけどねっ。“勝利による平和”ってヤツが♪

