はぶみいです*





 彼女と付き合って3ヶ月


 最近のわたし達のルーティンは寝落ち電話
 今日も21時から電話を繋げて今日あったこととか
 今何やってるのとか、色々話をする


 学校ではクラスが離れているから直接話す時間が
 少ないんだけど、こうやって夜に誰もいない空間で
 話すのが幸せで幸せで、彼女のおっとりした声に
 毎晩癒されている


 瑞「みいちゃん今何してるの?」

 美「今?今は土生ちゃんと通話中〜」

 瑞「ははっ笑、そうだけど、電話以外にだよ笑」

 美「ん〜、やることないから寝っ転がってる」

 瑞「あらあら、勉強しないの?」

 美「うん、明日何もないからやらへん〜」

 瑞「そっかそっか」


 たまにわたし達は一緒に勉強したりするんだけど、
 今日の彼女はまったりモード。ベッドに寝っ転がってる
 らしく、たまにガサガサと布が擦れる音がして
 "あ〜寝っ転がってるわ" ってにやにやしてる


 瑞「ねぇみいちゃん」

 美「ん〜?」

 瑞「ビデオ通話にしようよ」

 美「えっ、なんで」

 瑞「顔が見たいからに決まってるでしょ?」

 美「えぇ〜」


 珍しくまったりしている彼女の姿が見たくて、
 あまりやった事のないビデオ通話をダメ元で
 お願いしてみた。
 案の定 "お風呂上がりですっぴんやから恥ずかしい"
 と断られてしまったけど、少しだけ!とお願いすると
 "ほんまに少しだけやで?" と渋々了承してくれた


 瑞「わ〜、みいちゃんだ〜」

 美「土生ちゃん画面越しからでも顔がいいって何事なん」

 瑞「何言ってんの、あなたも十分かわいいじゃない」

 美「盛れてへんから嫌や」

 瑞「わたし以外見てないんだからいいじゃん」

 美「何にやにやしてんの〜....」


 ビデオ通話に不慣れな彼女はときどき顔を逸らして
 照れた顔を隠す。これがビデオ通話の難点。
 "こっち向いてよ" って言っても "やだ" って
 返されちゃうから


 だけど、ビデオ通話にしてから
 かれこれ1時間が経過してる。少しだけ、と言ってた
 彼女だけど、フィルターで遊んだり、わたしの顔を
 スクショしたり、結構楽しんじゃってる


 美「土生ちゃん、変顔して」

 瑞「なぁんでよ」

 美「見たいねん、土生ちゃんの変顔」

 瑞「じゃあみいちゃんもやってよ?」

 美「え〜」

 瑞「じゃあやんなーい」

 美「えぇ〜」


 それから一緒に変顔をやったり、そのまま普通に
 学校のことや友達のことを話したり、ぶっ通しで
 3時間は話した気がする


 その疲れなのかビデオ通話のままウトウトし出す彼女


 瑞「みい〜?みいちゃ〜ん?」

 美「ん〜....?」


 呼びかけても間延びしたへにゃへにゃな声ばかり
 返ってくる


 瑞「眠そうね」

 美「ん...もうじゅうにじ」


 ん〜...なんて言いながら枕に顔をすりすりする姿が
 たまらなくかわいい、、わたしが隣にいても
 こういうことしてくれるのかな、想像するだけで
 すごくきゅんきゅんする


 どうしよう、これ、切りたくないな


 瑞「みいちゃ〜ん」

 美「ん....?」

 瑞「みいちゃんもう眠いねぇ」

 美「はぶちゃも、ねよぅ...?」

 瑞「わたしはもう少し起きてようかな」

 美「そうなんやぁ....」

 瑞「そうだよぉ〜」


 やばい、自分でも聞いた事ない甘々な声、
 初めて出した。これ傍から見たら結構気持ち悪い
 かもな、携帯に何語りかけてるのって、笑
 でも許して、こんなにかわいい彼女の眠そうな姿を
 平常心のまま見られるわけないんだから


 美「はぶちゃ、」

 瑞「んー?」

 美「...ぁ〜、っと、」

 瑞「何言うか忘れちゃった?」

 美「ん〜...」


 あぁ〜...!また枕に頭ぐりぐり.......(悶絶)
 無理だ、可愛すぎる


 瑞「もうおやすみね?みいちゃん」

 美「ん......


 ゆっくり閉じていく彼女の瞳を見つめる。
 そのまま夢の中へ旅立ってしまった彼女の
 すぅすぅという寝息、もっと鮮明に聞きたくて
 音量を3つほど上げた


 瑞「はぁ...かわいい」