西野列伝とランプーン訪問記 | 日本(タイ)からの生活情報

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関心を持っています。

西野列伝とランプーン訪問記

西野さんが愛してやまないチェンマイについて書き続ける中、著者も釣られて入れ込んでいます。
昭和23年に出版された「自由シャムの横顔」では、チェンマイの記憶が鮮やかに描かれ、副領事としての勤務や見聞きした出来事が率直に綴られています。

 

その本の中でチェンマイの遺跡について、西野さんは計7箇所を紹介し、その最後にはランプーンの遺跡にも触れています。
具体的なお寺の名前は明記されていないものの、その場所に対する愛着はひしひしと伝わってきます。

 

西野さんがドライブを楽しんだという国道106号線は、チェンマイからランプーンへと続いており、その両側には「ヤングナー」と呼ばれる高く成長した木々が並び、美しい景観を提供しています。

ここで、西野さんが書かれた内容を紹介します。

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ランプーン城跡

チェンマイから南へ約30キロメートルの位置にあるランプーンは、11世紀頃からラーンナー王国に統合される13世紀末まで、モーン族によるハリプンチャイ王国の都として栄えていました。山間盆地にあり、北部地方の県の中で最も小さいながら、チェンマイやランパーンなどの周辺都市よりもはるか前に仏教が花開き、その中心となった地です。

市街地には現在も、隆盛の時代を偲ばせる格式高いラーンナー様式の仏塔がそびえ、仏教寺院も数多く残っています。
地元住民の多くは、
18世紀頃に中国の西双版納より移り住んだタイルー族を祖先とし、細かな浮織りが施された織物など、独自の文化を守り伝えています。

また、国立公園でのトレッキングなど豊かな自然を楽しむことができ、78月頃にはラムヤイ(竜眼)祭りが行われ、パレードが町中を練り歩きます。

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私自身も約40年前にこの地を訪れ、その静かな街並みと上品な雰囲気に魅了されました。
特に印象的だったのは、民家を博物館のように公開している場所です。
この家は元王家の末裔のもので、少額の入場料を払って見学したことを覚えています。

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現在のランプーンを歩いてみると、過去の面影が色濃く残っており、その歴史を感じることができます。
最大の見どころは、城壁内の中心にあるワット・プラ・タート・ハリプンチャイという寺で、その華麗さに感動させられました。

ランプーン地方は美人が多いことで知られています。
これは、昔、中国の西双版納から集団で移動してきた人々が住み着いたためと言われています。遺跡は城壁に囲まれており、かつては外部からの攻撃を防ぐ役割を果たしていました。
この城壁内には、
2か所の国立博物館が近接して建てられており、多くの歴史的遺産が保存されています。

今回、王家の末裔が住んでいた建物や住まいを見学することを楽しみにしていましたが、探すことができませんでした。
歴史と文化が交錯するこの地を訪れることで、さらに深い理解と感銘を得られることでしょう。

 


 ワット・プラ・タート・ハリプンチャイ寺の正面