コロナ禍前に行った、本に書いた温泉をより詳しく紹介しています。
吉松温泉つつはの湯です。
単純泉です。
建物と浴槽の鄙び具合、極めているでしょう。
5大鄙び系共同湯というジャンルを作ればここは必ず入ったと思います。
吉松温泉郷は大好きな温泉地で、本ではここと、前田温泉と般若寺温泉を挙げています。
ここの浴槽の縁の細かなタイルの装飾が実に見事です。だいぶ剥がれてはいますが、それでもこれはなかなか他では見られません。
単純泉とのことですが、浸かると金気臭がします。鉄のような感じではなく、もっと奥ゆかしいミネラルっぽいような芳しい香りです。
肌感覚はツルツルというよりも、キシキシした感じです。しかし、出た後は凄くしっとりした感じがします。
さまざまな温泉成分が上手く源泉に溶け込んで熟成されているのだろうと思います。
メンテナンスが大変だと思いますが、温泉文化財として後世に残してもらいたい温泉遺産。