1日(月)にかけては、台風24号の接近で、
各地に大きな被害をもたらしましたが、
早くも、次の台風25号が日本に近づくおそれがあります。
沖縄には、『非常に強い』勢力で、4日(木)~5日(金)頃に近づくおそれがあります。
さらに、6日(土)からの三連休は、
本州付近に近づく可能性が出てきています。
予報円の最も南側のコースを進めば、
本州に再び上陸するというおそれもあります。
まだ、予想にはかなりブレ幅があり、どこに進むのかわかりませんが、
その台風の進路を決めたり影響を与えるのは、
『太平洋高気圧』と、空高い所を吹く『偏西風』です。
台風が南の方にあるときは、太平洋高気圧の端っこのほうに沿って進みます。
5日(金)の時点の太平洋高気圧は、こんな予想。
九州あたりまで張り出す予想で、台風も次第に九州の西の方に進む予想です。
このあと、7日(日)になると、太平洋高気圧は急に力が衰えて、しぼんでしまう予想なので、
急カーブして、本州の方に近づくおそれがあります。
さらに、本州のあたりまで台風が北上すると、
今度は、偏西風の影響を受けるおそれがあります。
この偏西風、台風の速度を急激に速くする力と
台風を大きくする力(強い風の範囲を広げる力)があるんです。
記憶に新しい、先日やってきた台風24号がわかりやすい例です。
沖縄のあたりを進んでいるときは、沖縄本島が一日以上暴風域に入ったままになるなど、
時速15kmくらいでとっても遅かったですが、
本州を縦断している頃には、時速80kmを超えていました。
台風が自転車から車に乗り換えるようなイメージですかね。
台風のスピードが急激に上がるということは、
台風が急に近づいて急に大荒れになるということなので、要注意です。
そして、もうひとつ。
台風24号、実は本州を縦断中に風速15メートル以上の強風域が大きくなり、
『大型』になっていたんです。
風の強い範囲が広がったので、
きのう1日(月)に台風一過の青空が広がった地域でも
、風が強いままだったんですよね。
台風25号も、同じようなことが起こるおそれがあります。
台風25号の進路はまだどうなるかわかりませんが、
台風24号の被災地にも再び大きな影響が出るおそれがあるため、
こまめに情報を確認するようにお願いします。