発達しながら北上を続けている超大型で強い台風21号。

 

 

その進路ばかり注目されがちですが、台風が近づく前から大雨に警戒が必要です。

 

【『長雨』のち『前線の大雨』のち『台風の大雨』】

すでに、東・西日本ではシトシトシトシトと雨が降り続き長雨となっていて、地盤が緩み始めています

土の中が乾くヒマがないんですよね。

 

(土壌雨量指数(土の中の水分量))

 

そんな状況の中で、この週末から来週はじめにかけては前線や台風によって各地で大雨となるおそれがあるので、一層土砂災害に警戒が必要です。

 

沖縄方面(特に大東島方面)は、もうあす21日(土)から台風を取り巻く非常に活発な雨雲がかかる見込みです。

 

九州よりも北は台風が離れていても、この週末から大雨に警戒が必要です。

というのも、前線の活動が活発になるからです。

そして、22日(日)後半~24日(火)にかけては、台風が近づいてくるので一層雨の降り方が強まります。

 

【『超大型』は本州サイズ】

20日(金)21時現在、台風21号は『超大型で強い』勢力。

 

台風の大きさは風速15m/s以上の強風域のサイズで決まっていて、『超大型』とは強風域の半径が800km以上となっている状態。

 

これは、本州をすっぽりと覆う大きさ。

 

(台風の大きさと日本列島との比較.気象庁HPより)

 

この大きさのまま日本付近に近づくかどうかはわからないのですが、九州・四国沖くらいまでは台風が勢力を維持できる、または発達するくらい海面水温が高いので、かなり大きいまま近づくことは考えられます。

 

(台風進路図に海面水温を重ねた図)

 

大きいということは、台風中心からだいぶ離れている地域でも強い風が吹くということですので、中心の位置にとらわれずに台風情報を見ていただきたいです。

中心が遠ざかっても、しばらくは強い風が続くおそれがあるともいえますね。

 

【早めの備えを】

大荒れになる前に早めの備えをお願いします。

 

・避難経路・時間の確認(目を閉じて想像してみて)

・非常用グッズの準備

・飛ばされやすいものの片づけ・固定(飛散して他人を傷つけるおそれもあります)

・週末のうちもこまめに気象情報を確認

・勇気を持って早めの避難を(自分は大丈夫と思わないで)

などなど。

 

情報はまだまだ変わる可能性があるので、こまめに確認をお願いします。