ニュースで、南極大陸のアデリーランドという地域で、アデリーペンギンのヒナが大量に餓死しているということを知りました。
アデリーペンギン.環境省HP
https://www.env.go.jp/nature/nankyoku/kankyohogo/nankyoku_kids/encyclopedia/a/adelie.html
アデリーペンギンといえば、水族館に何回も会いにいったことがあるし、その生態について本で読んだこともある。
なんで大量に餓死してしまったのか。
それは、海氷が大量に出現したためだといいます。
アデリーペンギンが餌をとりに行くときは、氷の上を歩いて、氷の隙間の海に飛び込んで餌を捕獲、その後また氷の上を歩いて巣に持ち帰ってくる、といった感じ。
以前、本を読んだときに、海氷が少なくなったときはペンギンが太っている姿が確認できたということが書いてありました。
それは、巣からあまり歩かなくても、すぐに海に飛び込んで餌をとることが出来たから。つまり、餌場が近いから簡単に餌をとれた。
今回はその反対で、海氷が多いということは、その分、海氷の隙間である海がなかなか見つからず、遠くまで餌をとりにいかなくてはならない。
そのため、ヒナのいる巣に餌を持ち帰るまで時間がかかってしまう。
量もあまり持ち帰ることができなかったのでしょう。
それで、餓死してしまったということなんだと思います。
ペンギン好きとしては、非常に心が痛いニュースです。
読んだ記事には、「今後、南極の温暖化により、別の課題が生じる可能性がある」というようなことが書いてありました。
実際はどんなことが考えられるのか。
めっちゃ温暖化すると、南極の氷がすべてとけてしまう。
いざそうなると、海面が57メートルほど上昇するといわれていて、これはもちろん南極だけの問題じゃなくて、世界中の多くの都市が沈んでしまうということに。。
まぁ、それはなかなかないとして(^_^;)
じゃあちょっと温暖化するとどうなるか。
南極の氷が増える可能性がある!
なんでかというと、海や川から蒸発が進んで、水蒸気が上昇し、雪の降る量が増えるから。
といった感じで、めっちゃ温暖化するのとちょっと温暖化するのとで、その影響はまるで逆なんです。
ただ、実際はそんな簡単な問題じゃないです。
というのも、南極の中でも温暖化している所とそうじゃない所があるから。
例えば、南極の西のほうは温暖化しているけど、南極の東のほうはその傾向はなし、内陸ではむしろ寒冷化している、というデータがあります。
複雑でなかなか難しい問題ではありますが、
今後もいろんな所で、長い間観測を続けていくことで、
場所による違いや時代による違いが見えてくるのかもしれませんね。
そして、様々なケースを想定して対策を続けていくことが重要ですよね。
ペンギンやそのほかの生き物たち、そして僕たち人間が共存していける未来をつくるためにも。