みなさん!!

さしば』という鳥をご存知でしょうか。

 

音だけで聞くと、ほぼ確実に『差し歯』と勘違いされてしまうことが多いのですが、『さしば』という鳥がいます。

 

漢字で書くと、『差羽』です。

 

ということで、こちらがさしばです!

 

じゃん!!

 

 

タカカの仲間なんです。

 

沖縄では、さしばは『冬を告げる鳥』とされていて、

宮古島と石垣島の気象台では、

さしばがやってくるのを初めて見た日を、『さしばの南下の初見日』として観測しているんです!

 

今年は、石垣島では10月10日、宮古島では10月13日に観測されました。

 

『南下』と書きましたが、実は夏までは本州にいるんです!

 

なので本州の方にとっては、さしばは夏鳥なんですね。

 

茨城県育ちの僕も目にしているはずなのですが、おそらくタカやワシとの区別がついていなかった模様。。

 

なので、去年の夏に、勉強のためにさしばの生息密度が日本一と言われる栃木県市貝町の『さしばの里いちかいに行ってきました。

 

【さしばの生活】

市貝町に行ってきて、さしばについて学んだことをまとめてみます!

 

まず、1年の動きをおおまかに描いてみると下の図のような感じです。

 

(さしばの一年.小林作成)

 

3月下旬~4月上旬頃になると、東南アジアの方から繁殖地となる本州に渡ってくる。

→遅くとも6月下旬頃までには卵を産み、その後ヒナを育てる。

 

7月~8月には幼鳥が、9月頃には親鳥が繁殖地である本州を離れる。

 

その後、鹿児島県などを経由し、

 

0月頃には沖縄方面に渡り、

 

冬には東南アジア方面まで南下し、冬を越す。

 

ただし、一部は沖縄で冬を越すのもいる。

 

このため、沖縄では秋~冬に見ることができ、これが『冬を告げる鳥』と呼ばれている所以なのかもしれませんね!

 

そして冬を越えて春になると、再び本州の方に渡ってきます。

 

 

一年間の移動距離。

とてもすごい距離ですよね!

 

そこで気になったのが、一日にどれくらい移動しているのだろうかということ。

 

そしたら、

 

なんと!

 

 

平均で約500km!!

 

 

これはだいたい東京~大阪の距離に匹敵!

 

参勤交代の一日の移動距離は35km前後、

わたくし、小林の一日の徒歩での移動距離は1km。。。

 

さしばさんよ、すごすぎる!!!

 

そして、『さしばの里いちかい』には素敵な展示がたくさん!

 

 

田んぼと林があり、さしばが子育てするのに最適な環境!!

丘陵地には、毛細血管のように細かい水田が張り巡らされている。

本当にいいところです。

 

 

さしばは、カラスより小さいタカ。

 

 

ヒナ。

赤ちゃんはどんな動物でもかわいいですね~!

 

 

と、まぁ、学んだことはこんな感じ。

 

 

一日中さしばに思いを馳せて過ごしていた去年の夏のとある一日。

 

 

いつの日か、さしばとともに南北旅行をしてみたいな~。

 

まぁ、50年後くらいかなぁ。

 

それまでがんばろう!!!