33日のニュースバードでは、ひな祭りの話題をご紹介させていただきました。先日行ってきた埼玉県さいたま市岩槻区で開催されている、『まちかど雛めぐり』についてです。




岩槻駅を降りて、さっそく地図を片手に雛めぐりスタート!


通りを歩き始めると、人形店がたくさん!






ではなぜ岩槻で人形作りがさかんなのか。







岩槻は昔、桐たんすや下駄などの生産がさかんで、それらをつくる過程で人形の頭を作るのに適している桐の粉がたくさん出ました。

また、人形作りに必要な水に恵まれていたことや、大市場である江戸が近かったことなどもあり、人形作りが盛んになったそうです。





そして肝心の岩槻の人形はどんなものなのか。人形の東久さんにうかがい、見せて頂きました。







いっぱい並んでいるこの人形、裃雛(かみしもびな)といって、ここには400500体くらいあるそうです。




そしてよーく見てみると、一般的なひな人形とはちょっと違う、変わったお顔をしています。



なんと、ここに並んでいるのはみんな男の子!髪型を見ると分かります。

明治時代の人形はちょんまげ、大正になるとおかっぱ。





では、なぜか男の子なのか、気になりますよね。



それは、女の子に『良いご縁がありますように』という意味が込められて、男の子の人形が作られたそうです。

良い男の子とめぐり合えるようにという願いをこめて、親戚などが持ち寄ったそうで、数体の家もあれば何十体もある家もあったとか。






ちなみに、頭は桐糊(桐粉と糊を混ぜたもの)、体はわらでできています。特別に持たせてもらったのですが、ものすごく軽かったです。

最近は石膏のものとかも多いそうですが割れやすいという欠点があり、桐でできたものはやはり丈夫なのだそうです。




まちかど雛めぐりは315()まで開催されているようなので、ぜひ足を運んでみてください!