今月は世界の金融情勢に精通しており、これまでも金融危機等を事前に予想される等、論客として名高い評論家の副島隆彦さんをお迎えしご講演をいただきました。
副島さんのご講演は多岐に渡る知識と、人を逸らさない口調で大変迫力があり、とても楽しませていただいております。
今回は、ご本人がおっしゃるには、「元々自分は米国政治思想史の研究家である」とのことで、今話題の米大統領選挙（ヒラリー氏対トランプ氏）について私達がテレビや新聞でしか知らない情報の裏にあり、それゆえ興味をかき立てられる情報をお話いただきました。
日本の報道では先の両候補のテレビ討論を踏まえて、ヒラリー優勢の報道がなされていますが、副島さんのお話ではまだまだヒラリー候補自身にも国務長官時代のメール問題等があり、この実体が暴かれるならば世論がどう変化するかは誰も予想することができず、結果として投票を終える最後まで簡単に決着が着く話ではないとのことです。
いずれにせよヒラリー路線は今のアメリカの対外政策を受け継ぐと思われますが、トランプ大統領が誕生すればアメリカの対外政策は対日政策を含めて大きく変わることも予想され、今後の日本の外交政策に大きな影響が出ることとなるでしょう。
また、トランプ氏が負けても小差であればトランプ氏を支持する米国民の声をヒラリー大統領も無視できなくなる可能性もあり、アメリカが今回の大統領選を契機に大きく変化していくことも考えられます。
従って、これまでのように日本が対米従属路線でアメリカの対外政策にひたすら追随するだけでは日本の国益にそぐわない時代が来ていることを私達は覚悟しなければなりません。私が掲げてきた「対米自立」の旗に重みが出てくることを期待したいと思います。
