1月21日未明、アメリカの第44代大統領オバマ氏の就任式が
華やかにテレビで放映された。
200万人とも言われる大群衆が集まって熱狂する姿が映し出される中
アメリカの民主主義の底力を改めて感じた。
日本にも今や不況の風が吹き、
様々な問題が噴出していることを誰しも認めながら、
国会に対して大規模なデモも集まらない現状を見る時に
なんとなく国民のエネルギーの衰えを感じるような気がしてならない。
オバマ氏が掲げてきた「チェンジ」の内容が演説で明らかになった。
それは、これまでのブッシュ政権が進めていた政策を
あらゆる面で根本的に変えていこうという姿勢が現れていた。
経済面についても、これまでの国際金融資本に牛耳られた
市場原理主義、国際金融資本の闇雲な利益追求に対して
市場を規制すべきだという大転換をもたらす内容であった。
しかし、本家本元のアメリカが、
これまでの金融資本主義を批判して、
大きく変わらなければならないと言っている時に、
日本はどうであろうか。
その金融資本主義にべったりと追随し、
そして、郵貯、簡保のお金までもアメリカの金融資本に
民営化の名のもとに提供しようとした
情けなき郵政民営化法の問題等について、
日本のマスコミは相変わらず一切言及しようとしない。
これで本当にこの日本の国が変わっていけるのかどうか不安を禁じえない。
いずれにしても、このままでは
日本はただアメリカや中国の狭間で揺れ動くだけの
哀れな三流国家に成り下がっていくだけである。
この辺で、100年に一度の不況というからには、
まさに政治の面でも、
100年に一度の大改革=平成維新を進めることが必要であろう。
それは、従来の政権を変えて、新しい政権を作り上げるということであり、
その中心は現時点では民主党かも知れないが、
民主党だけに期待できないという国民世論の中で、
私はこ国民の望む方向に向けて政界再編を目指したい。
そして、国際協調のもとに、
世界から尊敬される独立国「日本」を創るために国民運動を起こして
新時代を拓くための国民の団結と協力を強力に呼びかけたいと思う。