2016年1月25日 山梨県南アルプス市の完熟農園が閉鎖とのニュースが飛び込んできました

同じ山梨県内の施設ということで、様々な話は聞いておりましたが、まさかの事前告知なしでの閉鎖
正直、
南アルプス市民、出資者、関連業者、25日以降に訪れた方、訪れる予定の方に対して、ものすごく失礼な終わり方だと思う

毎日新聞より抜粋---------------------------------------------------------------
株式会社「南アルプスプロデュース」が24日を最後に営業を停止したとのこと。
農園はオープン当初から売り上げが低迷し、資金難に陥っていた。同社によると、負債総額は
約7億4000万円
経営は開業から
7カ月で破綻し、市は近く債権者として甲府地裁に対して破産手続き開始を申し立てるって

完熟農園は、農産物を加工、販売し、レストランなどを併設した市の「6次産業」の拠点となる施設だった。市は前市長時代、同社に出資し、開業前に5億円を貸し付けた。

 しかし、主力商品となるはずだった果物などの不作に伴い品薄状態が続き、開業当初から赤字が続いていた。このため、市は昨年10月に5000万円の緊急融資を実施。しかし、農園は増収に転じないまま、資金繰りが急速に悪化していた。
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7か月で7億4000万円の赤字を出すことも凄いけど、追加で資金を入れた行政も何を考えているのやら・・・

これが、行政がが関係ない民間の業者だったら、よほどの資産家か事業計画が無い限り、銀行も日本政策金融公庫も開業資金5億円とか5000万円の追加融資とかできないと思います。

さて、破産になるということですが、南アルプス市内に、完熟農園跡地は残ります
これをどのように有効活用していくか、どれだけ前向きに考えて、計画していくかということが非常に大切になります

立地は申し分ないというか、羨ましいくらいに良いと思います
中部横断自動車道ICと新山梨環状道路出口にある好立地

どのように利用していくかは今後の課題でもあり、楽しみでもあります

そんなニュースを聞いていると、都留市の農林産物直売所のOPENを控えているわが市も、対岸の火事ではありません
このような前例が同じ県内で出たのにも関わらず失敗したら、それこそ阿呆です

我々も自分の事のように、今回の事例を勉強し、都留市の直売所が成功するように、協力していかねば・・・

自分なりの計画を分析してみると・・・
現状では、まだまだ成功するには難しいというのが率直な感想

・特産品の選定
・アクセス
・レストラン
・図面
・イベント
・通年での販売品の確保
・広告力
などなど

自分の会社ならまずやらない計画です
出資もまずしないでしょう
勿論何回も他の直売所へも行き、話を聞きました(政務調査費とかないので実費です)
ただまだまだ参考になることがあるはず

都留市の強みと弱みを理解して、地域住民ベースに観光客という+要素を付けるのか?
逆に観光ベースに地域密着の+要素を付けるのか?

リニアの実験線基地がある期間は観光ベースでも、リニアが運用開始してしまえば、観光客は激減確定です。
となると地域住民ベースですが、スーパーマーケットを道の駅として作っても、みんなスーパーに行くような気がします。
なぜなら、お年寄りが歩いていけない場所に建設予定だからです

時間が無いこのご時世、働き盛りの世代はスーパーで野菜、肉、海鮮、米+レトルト、調味料、カップ麺などがあるスーパーで買い物をする人のほうが多いと思います
そもそも17:00で閉店の直売所に行きたくてもいけません
共働きの人もたくさんいるし

私も含む産業観光振興特別委員会で委員のみなさんから出たアイデアをいくつか抜粋すると・・・
1:人が行ってみたくなるような、トイレ
2:山梨なので、新鮮な海鮮を買えるようにする
3:お年寄りが来やすいようにバスのロータリーと循環バスを準備
4:東京の人が持って帰れる、入れ放題の水汲み場
5:子供たちが遊べる、水を使った人口の川
6:地域住民も観光客も気軽に入れる足湯
7:小動物とのふれあいスペース
8:営業時間を一般的な道の駅と変えて17:00以降まで
9:毎月イベント開催
10:地元の子供が体験できる体験学習スペース
などなど
いろいろ出ました

もちろん実現できないものもたくさんありますが、たくさんあるアイデアのなかで何かヒントも出るかもしれません

少しでも成功に近づけるよう、サポートしていきたいと思います

では