データとソロバン、常勝ホークスの野球道@日経新聞 | 小林至オフィシャルブログ「小林至のヨノナカ考」Powered by Ameba

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三軍制の導入と浸透の経緯は、記事の通りですが、王貞治会長が、「ファームの拡充は必要である」「あなたが思った通りにやりなさい」と後押ししてくださったのが、決め手でした。というのも、選手、指導者、スタッフ、施設など、新たな投資を要する案件で、かつ、前例のない取組ですから、いかに「現状維持は後退」を標榜するソフトバンクとはいえ、賛否が分かれました。「実戦機会」「競争激化」こそが、育成の本質でありMLBは各球団300名以上、7軍以上の環境であることを唱えても、「世界中から選手を集めるMLBと日本は違う」「日本では、社会人、独立リーグが訓練の地としては充実しているから、自前でやる意味があまりない」など、やらない理由は探せばいくらでもあります。実際、前例はありませんでしたからね。
こうしていま、源流にさかのぼる記事を書いていただけたのは、①そのなかから、千賀、甲斐、牧原など、自らの力で道を切り拓いた選手たち、②やると決まってからは、一丸となって取り組んでくれたフロント、現場のみなさん、そして、③前任者がやったことだからと否定することなく、エッセンスを含めて継承してくださっている三笠GM率いる現体制に、心より敬意を表したい。その後、この三軍制度、他球団に広がりつつあるものの、発掘はどこも充実していると思うのですが、育成については、もしかしたら仏作って魂入れず、というところもあるかな~なんていうと、ちょっと偉そうで、すみません。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52220750V11C19A1000000/