秋の味わい | いけず女優 こばやしあきこオフィシャルブログ

秋の味わい

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祇園のまきもとさんに行ったら、「土瓶蒸し」の文字を早々発見し、思わず頼んでしまいましたぁ♪(*´∇`*)

実はうち、秋になると一度は必ずこの土瓶蒸しが頂きた くなります。
前にも書いた気がしますが…スミマセン。

私がNHKでアナウンサーをしていた頃、京 都の櫛まつりを取材し、祗園で舞妓芸妓の髪を代々 結ったはる先生にお話を聞きに行きました。
まだ社会人一年目。 ノロノロと要領悪くいろいろ教えてもろてたら遅くなり、ご 飯でもとなりまして、行ったことのなかった祗園 の割烹に連れてもらいました。

この街で生まれ育たはった先生にとっては、祗園 のお店はどこも家の中みたいな感じでした~。

先生は土瓶蒸しのお猪口を差し出され「 これは何に使うか知ってるか?」と言いながら、 土瓶からお出汁を注ぎ飲まはりました。

「これは普通の使い方。通はこうすんにゃで。」

そういわはると、今度は三分の二強ほどお出汁を 注ぎそこへぬる燗をつがはりました。

ビックリ! かなり大人な味になりました。

その後ある日、家で土瓶蒸しがでたので、父が晩 酌していたお酒をちょっと拝領。大人土瓶蒸しを楽 しんでいると

「お前!どこでそんな酒飲みの食べ方なろてきた んや!!」

と満面の笑みでいうではありませんか(笑)

私にお酒をとられたと口実を吹聴しながら、お銚 子をもう1本つけ、「これがうまいんゃ」と喜ん でいました。

それから毎年秋になると1度は父と大人土瓶蒸し を楽しんだものです。

ほんまはあんまり、お行儀の良ええもんではありませんので、気のおけへん場でしかできませんが、父が亡くなった今でも、秋になると必ず味わう私の秋の贅沢で す。

この秋は舞台大奥の全国ツアーやし、この土瓶蒸しをどこかで頂けるタイミングがあるかかわからへんかったんで、これで安心して巡業出かけられそうです♪

こばやしあきこお茶
   @京都観光おもてなし大使 
http://www.kobayashi-akiko.com/