日本人力

今朝母と、朝ドラのカーネーションをみていたら、母がこんな話をしました。


「昔、お母さんがこの子役ちゃんたちくらいやったころ、京都のほとんどの家に札がかかってたんや。
　それがな、お母さんあほやから“貴族の家”て書いてあるとおもってて。それが、近所でうちだけ無いから、なんでうちだけ違うんやろう、うちはそんな庶民なんやろかて思っておばあちゃんに聞いたら、“遺族の家”やってん。うちはお祖父ちゃん帰ってきはったらなかったんやな。
　ほんまに、無い家のほうがおおかったんや。それだけ日本中が悲しみを抱えたはるお家だらけやったんや。なんや、震災のこと思うと、あのころと今の日本が重なるわ。」


調べてみたらありました。

（画像：ちょっと気になる京都の風景より。http://blog.goo.ne.jp/asashio82/e/85506dfe8c9a48c411728f77a18ddd2e）


改築などで今はほとんどみられなくなったこの札。
その年月とともに、すこしづつ悲しみを乗り越える力が増えていったことを感じ、
いくつもの悲しみから立ち上がった日本人力を信じたいと思いました。