自宅自粛だと昔購入したCDなど取りだして聞く。

「小林幸子ブギを唄う」とか「八代亜紀服部メロディを唄う」など聴いてると、1993年3月5日から21日まで三越劇場公演の「笠置シヅ子物語・わが歌ブギウギ」を思い出す。

この作品は映画「泥の河」など数々の受賞作品を世に出した、木村元保さんの木村プロ作品だった。

この木村さんを小学校の同級生に紹介されていて、又、プロデュースを手伝う事になった。芝居が大好きで特にミュージカルが好きな人だった。

木村さんは作品を見る目は確かな人なんだか、後は兎に角現場にいるのが大好きな人だった。

お酒が滅法好きでほんとに飲めない私も毎日お付き合いした。

後は作品制作には口を出さず¥400万迄は赤字OKと言う人だった。

木村さんとは、その前に「一人二役」ロベール・トマ作、多岐川裕美主演。大野木直之演出。博品館公演をプロデュースした。

兎に角木村さんは現場にウロウロする他は毎日お酒を飲みに行くだけ、不思議な人だった。しかし好い人だった。酒飲み過ぎて早くお亡くなりになったのは本当に残念だった。

自分も東宝専属のままお手伝いした訳である。

「わが歌ヴギウギ」は昭和62年5月NHKの銀河テレビ小説の枠で20回にわたり放送されたドラマの舞台化である。

演出は作者小野田 勇さんの
御息子の小野田 正。音楽 服部 克久。照明 小木 直樹。音響 本間 明。

笠置シヅ子には順 みつき。
春日 宏美。小鹿 番。嵐 圭史。真島 茂樹。古賀 豊。
海老沼 香織。葛城 ゆい。
丸山 貴子。阿部 浩子。峯 いずみ。田村綾子出演。振り付けは名倉 加代子。

名倉さんの振り付けがダンシングチームともに素晴らしかった。

順 みつきさん唄う笠置シヅ子メロディ、ジャングル・ブギ。ホット・チャイナ。東京ブギウギ。買い物ブギ。大阪ブギウギ。ラッパと娘と服部メロディが流れる。

踊るはマジこと真島茂樹と名倉ダンサーズ。

愉しく格好良かった。
なんと言っても名倉加代子の振り付けが光をはなつ。

馴染んでいる唄と共に自然に身体が踊ってしまう。

「ラッパと娘」の哀愁漂うメロディに惹かれた。

今まさにそれ等の曲を小林 幸子の唄で聴いてる。うーん懐かしいのみ。

私の役は吉本社長 早見 秀孝で1場面ずうっと笠置シヅ子に扮する順 みつきを優しく諭す役である。長丁場大阪べんで、それと幕開きの楽屋番の役。幕開けにOSKのテーマ曲が耳慣れた懐かしい曲がコーラスで流れる。


しかし舞台って哀しい、もうあの頃あの時は戻って来ない。

だから又、いいのかも知れないが。