世界史の極意 (NHK出版新書 451)/NHK出版
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「資本主義」「ナショナリズム」「宗教」の3つのテーマから

現在を『新・帝国主義』と位置づける佐藤氏の

今を生き抜く知恵が書かれている


世界史といってもいわゆる学校で学んだ編年体の世界史

(ヒストリー)ではない

アナロジー(類比)思考によって現在を考える手法を紹介




帝国主義時代は資本主義がグローバル化していく為

国内では貧困・格差拡大という現象があらわれる

富や権力の偏在がもたらす社会不安や精神の空洞化は

個人の孤立化をもたらす

そこで国家はナショナリズムによって人々の統合を図る事にする

(クリミア併合・スコットランド独立問題等)



帝国主義が現れる条件に

覇権国家の権力の弱体化がある

権力が弱まると群雄割拠な時代がおとずれ

自ずと防衛に力を入れだす・・・

日本も著者の言うところの新帝国主義時代になだれ込んでいる




現在の大河ドラマでは幕末が舞台となっているが

ここにもそのような流れを見受けられるように思う


絶対的な権力を持っていた幕府が弱体化し諸藩が力をつけ

外国が攻めてくると言っては防衛力の強化に勤しむ

社会不安からナショナリズム(われわれは日本人だ)という

気持ちが強くなり統一される


まったくもってこの流れが帝国主義へと邁進していく過程そのもの

なのだなと思いつつドラマをみていた




本書には学校で習った歴史ではわからない世界史が

描かれているとともに歴史をこういう視点でつなげていかねば

未だに終わらない諸外国の紛争の理解も深まらないのではと

改めて思った