D・カーネギーの「道は開ける」という本
その中でも動画にUPされている言葉。
「低俗な人々は偉人の欠点や愚行に非常な喜びを感じる」~アルトゥル・ショーペンハウエル
「高血圧症に悩む人々に共通した性格と言えば、すぐに他人を恨むことである。他人への恨みが慢性化すれば、慢性高血圧症と心臓病に結びつく」と雑誌「ライフ」は述べています。
医師たちの常識からいって、心臓が弱っているときには、怒りを爆発させたとたんに死ぬこともありえます。
私たちが敵を憎むことによって勢力を使い果たし、神経質になり、容貌が衰え、心臓病に冒され、命まで危うくしていると知ったならば、彼らは手を打って大喜びするのではないでしょうか?
私たちは聖者と違って、自分の敵を愛するのは無理かもしれません。
けれども、自分自身の健康と幸福のために少なくとも敵を赦し、忘れてしまいましょう。
これこそ賢明というものです。
「虐待されようが、強奪されようが、忘れてしまえばどういうこともない」~孔子
現在の私は、一般の人々が他人のことなど気にかけないこと、また他人の評判などには無関心だということを知っています。
人間は朝も昼も、そして夜中の12時過ぎまで、絶えず自分のことだけを考えています。
他人が死んだというニュースよりも、自分の軽い頭痛に対して1000倍も気を遣うのです。
たとえ欺かれ、馬鹿にされ、裏切られ、背中にナイフを刺されても、親友中の親友によって奴隷に売られたとしても、そのために自己憐憫に陥るのは愚の骨頂です。
はっきりさせておきたいのですが、私はあらゆる批判を無視せよと言ってるのではありません。
不当な非難だけを無視せよと言っているのです。
小人はちょっとしたした批評に対しても逆上しますが、賢い人は自分を非難し、攻撃し、論争した相手からも学ぼうとします。
敵から自分のことや仕事について非難されるのを待っていないで、彼らを出し抜いてしまいましょう。
私たち自身が自分に対する冷酷な評論家になろうではありませんか。敵が一言も言わないうちに、自分で自分の弱点を見つけて直しましょう。
ベンジャミン・フランクリンは毎晩自己反省をして、13の重大な過失を発見しました。
そのうちの3つを挙げると、時間の浪費、小事にこだわると、他人に難癖をつけたり、反駁(※反論)したりすることでした。
賢明なベンジャミン・フランクリンは、これらの欠点を取り除かない限り、あまり向上できないことに気づきました。
どこで彼は、まず第一の欠点と1週間連日戦うことにして、この毎日の激しい戦いでどちらが勝つか記録をつけました。
第2週には、第二の欠点を取り上げ、ゴングと同時にリング狭しと格闘を演じました。
このようにしてフランクリンは、自分の欠点との戦いを2年間続けたのでした。
彼がアメリカで最も敬愛され、第一に模範とされる人物となったのも決して不思議ではありません。
「われわれの敵の意見は、われわれに関する限り、自分自身の意見よりも真実に近い」~ラ・ロシュフコー
不当に非難されたと感じて怒りが込み上げてきたとき、それを制してこう言うのです。
「待てよ・・・・・・俺だって完全無欠な人間ではないからな。アインシュタインだって、回数にすれば、90%も誤っていたと告白しているくらいだから、おそらく俺も回数にして少なくとも80%は間違っているかもしれない。この非難は当たっているかもしれないぞ。そうとしたら、むしろ感謝すべきだ。そして、それを有効に役立てるように努めるべきだ。」
人生で最も大切なことは利益を温存することではない。そんなことは、馬鹿にだってできる。
真に重要なのは、損失から利益を生み出すことだ。
このためには明晰な頭脳が必要になる。
そして、ここが分別ある人と馬鹿者との分かれ道になる。~ウィリアム・ボリソ