益田ミリさんの
「ツユクサナツコの一生」
マスク生活二度目の春。
コロナ禍の片隅で、
嘆きすぎず、投げ出さず。
誰かの何気ない一言で考えを巡らせながら、ナツコは今を漫画に描く。
「好き」以外を仕事にしながら、
「好き」をコツコツ描き溜める。
アクリル版越しの会話とか、
ワクチン接種の予約とか。
少し前のことなのに、
記憶が濃く、でもどこか遠く。
その中で感じていた、モヤモヤも、
小さな幸福も、全部ここに詰まっていた。
そうだなぁ、分かるなぁって
思いながら読み進めていたら、不意に…
激しく揺さぶられた。
ナツコは、ドーナツ屋さんに勤めていて。
勤めるきっかけとなった、ドーナツのエピソードが、とってもいいのです。
ミスドで買ってきて、もぐもぐしながら、
再読中。
きっとこれからも、折に触れて読み返すんだろうなぁ。